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「好きです」
「えっ、と…俺、彼女が…」
「知ってます」
「…ごめん」
「どうしても伝えたかったんです。後悔、したくないので」
「ん、ありがとね。俺の事好きになってくれて」
人生初の告白は失敗。
同時に人生初の恋も、終わった。
私は彼の言葉に今できる精一杯の笑顔を返した。
私の好きな人は2つ上の先輩で、兄である渡辺翔太の中学からの友達。
名前は、宮舘涼太。
よく家に遊びに来たり、私のバイト先のカフェにお兄ちゃんと来てくれたり…。
出会った当初はもう1人お兄ちゃんができた感覚だったが、会う度に優しく接してくれる彼に対して恋愛感情を持ってしまうのは当然のことだった。
そんな彼に彼女がいることを知ったのは私が高校1年生になった時。
同じ高校に入学して、彼女と一緒に登校してるのを電車で何度も見かけた。
私の気持ちを知っているお兄ちゃんは、言葉はなにもなかったけれど、部活の朝練をサボって一緒に登校してくれた日もある。
お兄ちゃんが、同じ高校に行くことを止めたのはこういうことかと、この時納得した。
そんな私も高校3年生になった。
1人で電車に乗っても、もう涼太先輩が彼女といるところを見ることはない。
だけど、お兄ちゃんと涼太先輩は大学も同じところに通っていて今でも家に遊びに来る。
私も受験生になったし、いろいろスッキリさせて卒業したい。
その思いから、いつものように遊びに来た涼太先輩と2人きりになったタイミングで想いを伝えたのが、さっき。
中1のいつからか高3の春まで、約5年間の片思いに終止符を打つ。
意外と呆気なく終わったなあ、私の初恋。
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涼-suzu-(プロフ) - 村瀬さん» コメントありがとうございます！残り話数が少なかったので短いAfterStoryになってしまったのですがいかがでしたか…？次の作品もぜひ！楽しみにしていてください！(自分でハードルあげるタイプの人間) (2022年1月5日 21時) (
レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
村瀬(プロフ) - まさかこの小説の続きが見れるなんて…！！超感激です！！これからも涼さんの小説楽しみにしています。 (2022年1月5日 21時) (レス) @page50 id: be3cd904b8 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - ちゅん助さん» コメントありがとうございます。お兄ちゃんの視点からのお話も面白いかもしれませんね(¯ｖ¯)考えてみます！ (2021年11月25日 14時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - なおひとさん» こちらこそありがとうございました！ (2021年11月25日 14時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん助(プロフ) - ニヤニヤしながら読んでしまいました！！ハピエン最高です！！💓これ兄sideも読みたいです✨素敵な作品ありがとうございました😊✨ (2021年11月25日 10時) (レス) @page46 id: 25f5a7cb9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2021年11月13日 9時
