短い話詰め合わせ【nb×dt】

片思いの始まり【高校生nb×dt】 ページ1

　
　
　
　
　
　涼太が恋をした。
　
　
　
　
　相手は１年先輩の亀梨君。
　
　
　
　……あのね、


　言っていい？
　
　
　
　
　
　全っっ然良くない！！
　
　
　
　
　
　俺じゃねぇんだ！！！！？？
　
　
　
　俺はお前なのに！！！！
　
　
　
　なんか最近、広いなって思ってたら！

　お前がいねえって気付いてさぁ！
　
　
　
　昼休みになったら、弁当持っていそいそ屋上行くし！

　帰りもすぐどっか行くし！
　
　
　
　
　んで……亀梨先輩と、もうめちゃめちゃ楽しそうに笑ってるお前見て、
　
　
　
　
　さすがに分かるわ……
　
　
　
　
　――ヤダ！
　
　
　
　ヤダヤダヤダヤダ！！


　涼太は俺んだ！


　５歳児とか言われても気にしねえ！
　
　
　
　
　お前には俺だけなんだよ！！
　
　
　
　
"産まれた病院からまず一緒で、習い事も一緒で、高校も一緒。もはや運命っていう言葉では軽いよね"

　って言ってたお前どこ！？
　
　
　
「涼太！」

　昼休みの始まるチャイムと同時に、俺はすぐ叫んだ。


「弁当食わせて」

「……何ですって？」

　あ、違う。本音が出た。


「間違えた。今日一緒に弁当食おうぜ」

「――あー……俺……うーん……分かった。いいよ……」


　めちゃめちゃためらったじゃん！

　前は当たり前に俺と食ってたじゃん！

　でもまぁ、「いいよ」って言ったから、いいか。すいません亀梨パイセン。


　涼太はスマホを少しいじってから席に着いた。

　弁当を広げて、当然のように涼太の卵焼きを取る俺。


「どう？」

　気にせず味の具合を聞いてくる涼太。


「うわっ美味！」


　これこれ。これがやりたかったの。

　めっちゃ久しぶりの気がする。


　ていうかさ、なんか……弁当のおかずめっちゃヤバない？

　すげえ豪華。


「涼太……この弁当のおかず……」

「あぁ最近ねえ、亀梨先輩とぉ、横尾先輩とぉ、お弁当交換会やってるの」

　だから。って言った涼太の顔……なに赤くなってんだよ。
　
　
　
　そんで、弁当食い終わったらさっさとどっか行く涼太。

　どうせ、亀梨先輩のとこ。


　…………
　
　
　
　……よし、決めた。
　
　
　振り向かせるわ。
　
　
　
　亀梨先輩はマジでボスキャラ感あるけど、


　俺だってなぁ、主人公感はあるんだよ！
　
　
　
　涼太。
　
　
　
　タゲロック絶対ぇ外さねーぞ。
　
　
　
　
　
―――――――
すいません。いつか続けます。

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