無慈悲な彼は女の子（軍パロ）【d！】 (ページ20)

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第18話ページ20

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『...今からお風呂に入りますので、先にお休みになっていてください』

そう言えば、嬉しそうに「ん！」と返事をするゾムさん。
そんな彼を横目に、平然を装いつつお風呂に向かう。
幹部は、それぞれの部屋にお風呂が付いているからとてもありがたい。

＊

『ふぅ...』

しまった...
疲れからか、つい湯船に浸かりながらで寝てしまっていたようだ。
急いでお風呂から上がり、居間に戻れば、もう既に電気は消えていて。

...ん？これはチャンスなのでは？？
恐らく彼はもうベッドで寝ているだろうから、わざわざ私がベッドで寝なくてもバレないだろう。
まぁ、明日の朝何か言われるだろうが、いい感じに言い訳すればいいや。

そう思って、ソファーに横になろうとした____その時、

『...へ？！』

突然、全身を襲う浮遊感。

と同時に、誰かに抱えられる感覚。
誰かと言っても、ゾムさんしか考えられないけれど。
どうしようかと思っていれば、背中に柔らかい感触が。
...ん？あぁ、ベッドに降ろしてくれたのか。

zm「...一緒に寝る言うたやん」

真横から聞こえてくる、弱々しい彼の声。
ち、近い...
これは、なかなかまずい状態なのではないだろうか。

『ね、寝ましょう...ゾムさん』

zm「ん、おやすみ、A」

そう言いながら、包み込むように私を抱きしめる彼。
少し苦しい...が、それどころではない。
なんか、いろいろまずいような気がする。

でも、この疲れている身体に、その感覚は心地良くて。

いつの間にか、意識は彼方に落ちていった____