無慈悲な彼は女の子（軍パロ）【d！】 (ページ19)

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第17話ページ19

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『......え』

zm「あ、Aやん」

...いや、「Aやん」じゃないんですよ、ゾムさん。
彼は、まるで当たり前かのように、先程私が座っていたところに座っている。
さっきのタイミングでダクトから降りてきたのだろうが、全く音が聞こえなかった。
さすが、「味方最大の脅威様」といったところか。
でも、もう夜だというのに、何の用で...？

『あの、ご用件は...？』

zm「んー？今日なんか寝付けへん気するから一緒に寝に来ただけやで」

『...は？』

思わず、聞き返してしまった。
おそらく彼から見たら、さぞかし阿呆な顔をしているに違いない。
でも、そりゃそうなるのも当然だ。

zm「...あかんの？」

『き、今日少し疲れておりましてですね...その...』

zm「ならちょうどええやん。俺が癒したるで」

『...そのようなお言葉は、僕などではなく意中の女性におかけになってください』

zm「おらんもん、そんな奴。この軍の中やったらAが唯一の癒しやし」

そう言って、ぷくーっと頬を膨らませる彼。
きっとメイドの方達が見たら叫ぶほど嬉しいのだろうが、私の頭は困惑と焦りが渦巻くだけだ。

...でも、こういう時の彼は何を言っても聞いてくれない。
前に同じようなことがあった時は、運良く他の幹部が私の部屋にいたため追い出してくれた。

だが、今回は訳が違う。
この時間なら皆さんお休みになっているだろうし、呼び出すなんて申し訳なくて出来ない。

ならば、残った選択肢は______

『...今からお風呂に入りますので、先にお休みになっていてください』

_____この1夜を耐え抜く、ということだ。