無慈悲な彼は女の子（軍パロ）【d！】 (ページ18)

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-幕間- ページ18

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幕間その1 〜とある日の女子会〜
(前話とは繋がってません)

os「一緒にクッキー食べるめぅ〜！」

『え、僕が呼ばれた理由それですか？！』

sn「まぁ、オスマンのクッキー美味いし、ええんちゃう？Aも気晴らしになるやろ？」

先程、突然インカムでしんぺい神さんに「医務室に来い」と言われた。
何事かと焦って来た訳だが、どうやらその必要は無かったらしい。

『ご自分でお作りになったので？』

os「いや、メイドに作らせた」

sn「自分で作ったんちゃうやん」

...なんと、この人は他人が作ったものを「自分で作った」と詐称していたようだ。
まぁ、作ったのが彼でもメイドさんでも、美味しいことに変わりは無いが。

『どれも美味しそう...』

ジャムがかかっているものや、チョコレートでコーティングされているものなど様々で、迷ってしまう。
うーん...と唸っていれば、オスマンさんがひとつ取って、私の方に近づけてくる。

『...？』

os「Aちゃん、どーぞ」

『...え？......え？！流石にそれは...』

os「別にええやろ？俺ら以外見とらんし」

『そういう問題では...』

私の口元にクッキーを寄せてくる彼。
これは、俗に言う”あーん”というものでは...？
医務室には監視カメラが無いから、ちゃん呼びは許容としても、流石にそれは...
でも、外交官相手に言い負かすなんて出来るわけがない。

どう切り抜けようか考えていれば、しんぺい神さんが耳打ちしてくる。

sn「...たぶん、Aを甘やかしたいんやろうから、素直に食べてやってくれへん？」

なるほど、これはオスマンさんなりの気遣いだということか。
ならば、とても申し訳ないことをしてしまったのでは...？
...だとしても、私は女である。

だから、恥ずかしいと思うのは当然でしょう？

os「食べてくれへんの？」

『...い、頂きます』

羞恥心を押さえ込み、差し出されたクッキーをひとくち頬ばれば、サクッと良い音が響く。

『...ん、美味しいです！』

os「やろ？じゃあ残り貰うで〜」

『......へ？』

な、何してるんですか？！
...そう、彼は私がひとくち食べたクッキーを自らの口の中に放り込んだのである。
え、それ、私の食べかけですよね？

『あ、あの...？』

os「んー？やっぱりクッキー美味しいめぅ〜」

sn「...流石にやりすぎやろ」

os「よう聞こえへんなぁ〜」

糸目を細めながら、そう言う彼。
突然羞恥心に襲われ顔を背けたが、それは暫く治まらないのであった...