ファミレスバイトしてたらヤバイやついた

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スマホを教授に返すと、




「まったくもう！なんて子なの！？勝手に人のスマホ取るなんて！

そんな子にはレポートの課題増やしちゃうんだからねっ！」




って言われた。



………言っておくけれど教授は男です。



大事なことなのでもっかい言うけど、教授は男です。







……なんてことがあり

山のような課題が終わりそうにないので

夜食のパンを買いにパン屋さんへ来ています。





『愛と勇気だけが友達なあんパンより明太フランスだよね〜』



トレーにパンを載せていると



「焼きたてカスクート並びまーす！」



お姉さんがなにやら美味しそうなパンを陳列し出した




ん？



いやカスクート？に紛れてなんかデカイ虫に羽が生えたみたいなやつ乗ってるんですけど。



またこのパターン！！！！！！！！

何みんな見えてないの！？そうなのね！？知ってるわ！！！！





あんま気にしてもな………無視無視








『カスクート………？ってなんだろ』









「カスクートとは、バゲットに野菜や卵を挟んだパリ生まれのサンドイッチのことですよ。」








『うぉえ』








びっくりした……………

変な声でたじゃないですか………

にしても、




金髪の七三分けなんて堅気の人間じゃないね………っ！？

醸し出すイケメンエリートオーラ少しは隠す努力をすべきだと思うんだよ。





ガン見してたら目があってしまったので急いで反らす。





「………」





『へー………そうなんですね！買ってみようかな』


「ここのカスクートは絶品ですよ。それでは。」


『あ、ありがとうございました………？』





金髪七三エリートさんはスタスタとレジへ向かっていった

……カスクートを乗せたトレーを持って。






カスクート食べたらあのオーラ出せるようになるのかな………

なわけないね。うん。









私もちゃちゃっと買ってレポートやんなきゃ









(彼女………カスクートに紛れた呪霊が見えていた………？)

(それに幽かに呪力の残穢を感じた………)

(ならばなぜ私が近づいても逃げなかった………………？)

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