*19話 ページ19
そらるside
『やった…!』
画面をみて、思わずガッツポーズをする。
「そらるさんー?どうしたんですか?ガッツポーズなんかして、」
いい事あったんなら僕にも教えてくださいよ、なんて言うのは俺の相棒、まふまふである。
恐らく気持ちが悪い位ニヤついてるであろう俺をまふまふは変な目で見ながら、
「で、何があったんですか」
なんて言った。
これ、言っても良いのかな、
なんて思うが、まふまふならまあ良いかと思い、しぃたけさんとのDMの画面を見せた。
『俺、今度しぃたけさんと会える事になった。』
「えっ」
そう言ってまふまふは固まってしまった。
少しして、はっと我に返ったまふまふは、心底羨ましそうな顔を向けてきた。
「ずるいですよ、そらるさん!!
僕なんて、まだコラボもOK貰ってないんですから。」
『でもまふまふはコラボ誘ったの最近だろ?』
「確かにフタリボシからですけどー、」
リスナー歴=愛 じゃないってよく言うじゃないですか、と、今度は少し恨めしげに言ってくる。
そういえば、こいつも、そこそこ重度のたけなーだったなぁ、とふと思う。
…まふまふは新参だけど!!
…俺は古参!!
と、それまで黙り込んで何かを考えていたまふまふが、急にとんでもないことを言い出した。
「あ、じゃあ僕も会わせて下さいよ、しぃたけさんに。
あっ僕天才、これなら僕もしぃたけさんに会えるしコラボも夢じゃないし一石二鳥…」
『いやいや、それはダメでしょ、
しぃたけさんも困るだろうし…』
「そんなの、分からないじゃないですか!
それにそらるさん、本当はしぃたけさんを独り占めしたかっただけなんじゃないですか?」
『うぐ…』
図星で、言葉に詰まってしまう。
まふまふは
「図星なんですね?」
と怪しげな笑みを浮かべ、
「じゃあ僕も一緒に居て良いですよね、」
と、今度はコテン、と小首を傾げてみせた。
その動作に思わず俺は
『うん…』
と言ってしまう。
しまったと思った時にはもう遅く、
まふまふは飛び跳ねて喜んでいる。
俺ははあ、とため息をついた。
まふまふが着いてくることは言わないでいよう。
それで断られたりしたら、嫌だから。
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千風凛(プロフ) - 茉莉さん» 優しくないっすw (2019年7月15日 18時) (レス) id: 1e7a2b862f (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 千風凛さん» ありがとうございます(T^T)優しいです、、、 (2019年7月15日 16時) (レス) id: 297d89d9f6 (このIDを非表示/違反報告)
千風凛(プロフ) - 茉莉さん» www無理したらだめですよ (2019年7月1日 7時) (レス) id: 1e7a2b862f (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - ふらわぁさん» リプ遅れてごめんなさい!コメントありがとうございます!頑張ります! (2019年7月1日 7時) (レス) id: 570bf2a7a1 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 千風凛さん» めっちゃリプ遅れてごめんなさい!ごめんなさい、思ったより忙しくて、、、合作出来ないです。 (2019年7月1日 7時) (レス) id: 570bf2a7a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉莉 | 作成日時:2019年3月14日 17時