◎本日もお砂糖です。(６)

◎お人好しなあなた ページ35

Hara side


普段から文句なんか言わないし、
ワガママなんてもっと言わない裕太くん。



「裕太くん誕生日の日…」

裕太「玲於に悪いし俺はええよ。大丈夫」



わたしとしては二人になる準備してたのに
裕太くんからはキッパリ言われた。

玲於くんは
"裕太くんもみんなと同じ感じでしょ？"
って言ってたから、悪いことではないんだけど…



「お祝いさせてください!!」

裕太「大丈夫やって(笑)
誕生日覚えてくれてるだけで嬉しいわ」



と、どこまでもお人好しな裕太くん。
そしてそれじゃ気が済まないわたし。



「ねえほんとわたしの気が…あ」



わたしはふと思った。



「もしかして裕太くん彼女さんいるとか…」

裕太「アホやなー(笑)彼女なんて居らんわ」



常日頃、裕太くんの彼女さんになる人はすごく幸せな人だろうなって思ってたり。



裕太「じゃあさ…」



そう言って腕を広げる裕太くん。
おっと、これは？



裕太「抱きしめて。ほんで誕生日おめでとうって言うてくれるだけでいい」



なかなか照れるじゃないの、これ。
結構恥ずかしいじゃないの、これ。
よし。



「裕太くん。お誕生日おめでとう!!」

裕太「ありがとう。これでしばらく頑張れるわ〜！」



少しぐらいはワガママも言ってね？

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