Dendrobium ページ12
転校生が来た。
その話題で持ち切りのこの学院。
はーあやだやだ。女に飢えてる低脳しか居ないみたいだね〜全く。
ま、俺としては勝手に堕ちてくれるから愉悦なんだけど。
つーかそれよりさぁ…
「れーいくん！起きてるー？」
俺が雑用させられてる現状の方が私的に気に入らないんだけど？
なんで俺が動かされてんの？はぁ？頭わいてる？
「零くーん、起きてー」
ゴンッ と足蹴りしてやる。
起きない奴が悪いんだよねーこういうのってさ？
「全く…老人を荒く扱うのう」
「あはっ、ごめんなさーい。
じゃあさっさと起きやがれクソ野郎が。
これ薫くんからだよ〜。
感謝しろよ」
「随分とまぁ…荒れとるな？」
当たり前だろーが。
学院内騒がしいったらありゃしない。おかげでまともに休息が取れなくてイライラしてんの。
はー、はた迷惑にも程がある。
「ところでAくん。
…君はどうするつもりかの」
「今日は随分と饒舌だねっ！
どーでもいいわ」
「この学院が…変わるとしてもか？」
「あははっ、ねーねー零くん！
＿＿＿＿俺、別にこの学院に執着があるわけじゃねーの」
むしろ、どうしてお前らはこんなちっぽけなトコで満足してんの？
それとも業界に出てもやっていける余裕ってやつ？
はっ、うっざ。
さすが元トップは違うねぇ。他のことにうつつを抜かす余裕があるってか。
「革命でもなんでもお好きにどうぞっ！
じゃあバイバイ、零くん」
その革命でお前らが潰れてくれれば万々歳だよ。
俺は勝ち方にはこだわらないんでね。結局、結果的にステージに立ててた奴が勝ちなんだから。
「…変わったのう」
「ほんとにねっ！
こういう世界だって、僕は学んだよ。
��君達のおかげでね��」
「…………」
正しい 奴なんかいなかったよ？
正解がないのに、自分の回答を正解だと言い張る奴らほど間違いな奴はいない。
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作者名：右脳54% | 作成日時：2019年6月25日 21時
