検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:615 hit

第五話 めんどくさがり ページ6

〜車内〜
「…次はいつもの神道会(とこ)?」

「そのように聞いております」

「何の用だろう…ところでさ、救急箱ってのせてない?けがをしちゃったんだけど」

アリスは座席を見渡しながら朝比奈に尋ねる

「お嬢様の足元にありますよ。それと着替えはそちらの袋の中に。お嬢様がけがをなさったことはモニターに映りましたので」

「…あ、あった」

服を脱ぎ棄て慣れた手つきで消毒液をコットンに染み込ませ傷口に当てる
痛みにわずかに顔を顰める

「ねぇ、前から気になっていたんだけどなんで私の体のことがモニターに映るの?」

「…本来なら機密ですがお嬢様のことです。きっとあとで調べるつもりでしょうから先にお教えします。お嬢様の頭の中には特殊な機械を埋め込んであります。脳からでる微弱な電気信号を拾いこちらのモニターに映してあります」

「じゃあこの前の手術はそのためだったんだね」

アリスは納得したように頷い

「そういうことになりますね」

「にしても急に仕事を入れてくるなんて面倒ね」

「面倒くさがってはいけませんよ。旦那様からもお願いされているのであれば立派な仕事です」

「わかっているよー、でも本当あいつ面倒くさいんだもん」

「…そろそろ目的地です。準備を」

「はーい」

アリスが乗る車は大きなビルの前に止まった

「ん、ありがとう。先に帰っていいよ」

アリスがドアを閉め車から少し離れると車は静かに発進し闇に消えて行った

「…」

アリスはビルの中に入ると指紋認証機などのシステムを通過してエレベーターに乗り最上階に向かった。
最上階の一番奥のドアの前につくとアリスはため息をつきながらノックをした

「どうぞ」

声が聞こえ入室の許可を得て中に入る。

いつものソファーにアリスが座ると目の前のテーブルの上にお茶が出された

「会長はもうすぐいらっしゃいますのでしばしお待ちを」

お茶を出した男はアリスに要件を伝えると一礼をすると監視の為部屋の隅に戻った。

「はぁ…別になにもしないのに…」

アリスはため息をつきながらお茶を静かにすすった

数分後、やっと一人の男がアタッシュケースを手にやってきた

「やぁ、お待たせ」

男はアリスとは向かいのソファーに座りアタッシュケースを机の上に置いた

第六話 美術品→←第四話 仕事の失敗



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:オリジナル , アリス , キャラ指定 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ストゥアート | 作成日時:2017年1月11日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。