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第八話 遊撃隊 ページ9

王宮で会議が行われているその頃。

 アストリッドは小高い丘の上から街を見下ろしていた。首都の市民街ほど賑わっていないが港が近いのかあちらこちらから威勢の良い声が響き渡り街に活気が溢れている。

「―――やっぱり感じる・・・ママの気配。この街のどこかに、ママの欠片はっ―――っ!!」

 何かを感知したのか大きく右にジャンプをして避ける。一瞬の差でつい先程までアストリッドが立っていた場所は爆発し、土煙をあげ地面が深く抉れた

「遊撃隊・・・」

 アストリッドの目の前には黒いローブを被った集団が各々武器をもって立っていた。

「はぁ・・・なんかようなの?私、まだ何もしてないわ」

「魔女がこの街になんの用だ?まさか狩りをしに来たのか?」

「質問しているのはこっちなんだけど?まぁいいわ。遊撃隊だろうがギルドだろうが関係ない。私の邪魔をするのなら排除してあげるわっ!」

 アストリッドが左手を前に出すとそこに等身大ほどの漆黒の鎌が現れる。鎌の柄をしっかり握り構え敵を睨む。

「ユーグスタクトの魔女をなめんなよ、人間っ!!」

 集団に向け跳躍しながら鎌を大きく振り上げる。鎌の刃先が獲物を捕らえるよりも早く集団の一人がアストリッドに向け剣を振るうがそれを編み出した障壁で防ぎ、空中で軌道を変え襲ってくる楔を鎌の柄で受け止める。
 キンッ!と金属同士がぶつかり合う音が辺りに響く

「っ!」

 動きが止まったわずかな瞬間を狙いアストリッドに向け鎖が飛んで来た。剣士の体を蹴り後方へ飛ぶ。背後から飛んできた矢を魔法で燃やし、自身を拘束しようとする鎖を溶かし、飛んでくる楔と共に迫ってくる敵を鎌で薙ぎ払う。
 しかしいくら倒してもきりがない。気づけば辺りを囲われた

「あー、本当、めんどくさい」

 本当に面倒臭い。実力はあっても人間界に来たばかりの少女には経験値が圧倒的に少なかった、そして相手は戦闘に特化した集団。
 ため息をつくと持っていた鎌を大きく横に振る。まるで空間を引き裂くように。

「ユーグスタクトの使者よ、ユーグスタクトの声を聞きなさい!こんな連中のために私の手を患わせないで!」

 少女の小さな体から莫大な魔力が溢れ出し、魔力に反応した地面は歪み、そこから赤いローブを身に纏った使者達が現れた。その数は13体。数は遊撃隊よりも劣るが使者達から放たれる魔力量に遊撃隊のほうが僅かに後ずさる。

「私は忙しいの。さっさとすませてちょうだい」

第九話 美味しい揚げパン→←第七話 ギルバードの主



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ストゥアート(プロフ) - 昔少女さん» コメントありがとうございます。更新頻度は遅いですが、楽しんでいただければ幸いです。これからもよろしくお願いします。 (10月22日 14時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
昔少女 - あなたの生み出す想像の世界を私も漂っています。 (9月17日 15時) (レス) id: f6820b1fd8 (このIDを非表示/違反報告)
ストゥアート(プロフ) - エリザさん» ありがとうございます。今週は期末試験期間なのでほとんど更新ができませんがこれからもよろしくお願いします。 (2016年7月25日 20時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
エリザ - 更新まっています(^_^)/~ (2016年7月25日 11時) (レス) id: fa956406d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ストゥアート | 作成日時:2016年7月4日 21時

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