第四十二話 アミエリタと封印石 ページ41
「今すぐこの封印を解きユーグスタクトに還してもいいのですよ?」
「っ・・・」
「・・・教えてもあなたは手に入れることはできない・・・」
「なぜでしょうか?」
この場でも丁寧なものの言い方に逆に背筋に冷たいものが走るアミエリタ
「そこは決して人間が入れる場所ではないからよ・・・」
「・・・ユーグスタクトの根城・・・」
「・・・」
答えない代わりに目をそらす
「なるほど。確かにそこにあるのなら私のような人間は入ることはもちろんその姿すら感知できない・・・人間なら、ね」
「・・・方法を・・・知っているのね・・・魔女を使うつもり?私だって彼女たちに命令することはできるわ。今すぐにでもあなたの野望を止められるわよ」
「いいえ。あなたにそんな機能はない。しかしあなたには別の方法で世界を変えることはできる。その上で話を進めましょう。私のものになってください。アミエリタ」
アミエリタの顎をつかみ目線を無理やり合わせる
「・・・断る・・・私は誰のものでもないわ」
睨み返すアミエリタ
「・・・・・・」
ルネットはアミエリタの顎から首へ、鎖骨へと手を滑らせる
そしてアミエリタのケープの前留めを片手で器用に外す
「・・・脅しても私は屈しないわ。そんなことをしても私はあなたに協力するつもりはない」
「脅し?いいえ。脅しではありません。また来ます。その時までに返事を下さい」
「っ!?きゃあっ!!」
ズブリとルネットの手がアミエリタの胸の中に沈んでいく
「くっ・・・やめっ・・・」
ルネットの手は何かを探すように動く
その度に苦しそうに呻くアミエリタ
そして何かを見つけたのか動きは止まりアミエリタから勢いよく手を抜く
その手には封印石が握られていた
「な、んで・・・あなた・・・なんで私に・・・私に触れた・・・の」
「なんででしょうね」
封印石を手にアミエリタから離れる
「返して!それを返して!」
「では、失礼します」
アミエリタが飛び起き襲おうとするがそれよりも早くルネットは姿を消した
5人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ストゥアート(プロフ) - 昔少女さん» コメントありがとうございます。更新頻度は遅いですが、楽しんでいただければ幸いです。これからもよろしくお願いします。 (2017年10月22日 14時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
昔少女 - あなたの生み出す想像の世界を私も漂っています。 (2017年9月17日 15時) (レス) id: f6820b1fd8 (このIDを非表示/違反報告)
ストゥアート(プロフ) - エリザさん» ありがとうございます。今週は期末試験期間なのでほとんど更新ができませんがこれからもよろしくお願いします。 (2016年7月25日 20時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
エリザ - 更新まっています(^_^)/~ (2016年7月25日 11時) (レス) id: fa956406d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ストゥアート | 作成日時:2016年7月4日 21時