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第三十二話 ステファニーとアストリッド ページ31

「ギル、おはよー」

治療を終え久しぶりに街を散策していたアストリッドは見覚えのある背中に声をかける

「お、アリス。二週間振りだな。今までなにしていたんだ?」

「んと、お城で雪遊びしていたらこっちは結構な時間がたっていたみたい」

悪戯っぽい笑みを浮かべるアストリッド
戦闘をして人間相手に負傷して敗走したなど口が裂けても言えない

「そうか。今日来るか?」

「・・・あぁ、それね、いいよー。案内して」

「あぁ。馬車を待たせているからそれに乗れ」

「はーい」

トテトテと小走りでギルバードの後を追う


「で、これはなに?」

城についたとたん侍女達に引っ張られ、あっという間に桃色のドレスに着替えさせられたアストリッド
白い髪を軽く結わえられ薄く化粧までさせられた
人間たちにいいようにされ少し不機嫌なアストリッド

「なにって正装だが?」

「だから、なんで私が人間の正装をしないといけないのよ」

「あのなぁアリス。今から行くところでお前が魔女だとばれるのは結構まずいんだ。それに相手に失礼になる」

「・・・」

それでのやはり面白くないのかドレスを引っ張ったりして弄っている

「じゃあ入るぞ」

そんなアストリッドを無視してギルバードがノックをして扉を開ける

「ステフ、客人だ。アリス、入れ」

「・・・」

普段の彼女らしくなくオドオドしながら部屋に入る

「初めましてアリスさん。ステファニーと申します。貴方の話はギルバードからよくお聞きしていますわ。お名前を伺ってもよろしいかしら?」

「・・・アストリッド・・・私は、アストリッド・ユーグスタクト。ユーグスタクト家13代目の魔女よ」

ドレスの裾を持ち上げ膝を曲げ挨拶をする。人間相手でもユーグスタクトである誇りは決して忘れたりなどしない

「ちょ、おまっ!」

アストリッドのカミングアウトに隠すつもりでいたギルバードが一人慌てる

「別にかまわないわ。私が魔女であることを隠すつもりはない。ユーグスタクトの魔女であることに誇りを持っているんだもの」

「ユーグスタクト・・・まぁギルバード。貴方って人は通りで情報が早いと思ったら」
「・・・?」
「気にしないでください。私は魔女であろうとなかろうと貴方を、アストリッド様を歓迎致しますわ。私のことはステフとお呼びください」
「私はアリスでいいわ」
「ギルバード、お茶の用意を。せっかくの天気です庭でお茶にしましょう。こちらへどうぞ」
「うん」

第三十三話 東屋でお茶会→←第三十一話 それぞれの賑やかな午後



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ストゥアート(プロフ) - 昔少女さん» コメントありがとうございます。更新頻度は遅いですが、楽しんでいただければ幸いです。これからもよろしくお願いします。 (2017年10月22日 14時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
昔少女 - あなたの生み出す想像の世界を私も漂っています。 (2017年9月17日 15時) (レス) id: f6820b1fd8 (このIDを非表示/違反報告)
ストゥアート(プロフ) - エリザさん» ありがとうございます。今週は期末試験期間なのでほとんど更新ができませんがこれからもよろしくお願いします。 (2016年7月25日 20時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
エリザ - 更新まっています(^_^)/~ (2016年7月25日 11時) (レス) id: fa956406d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ストゥアート | 作成日時:2016年7月4日 21時

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