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第三十四話 庭園でお散歩 ページ33

ステファニーはアリスを連れ庭園を歩きだした

途中花の種類や果実の話をするとアストリッドは興味深そうに目を輝かせた

「一年中となるとお庭には花は咲きませんの?」

「うん。だから晴れた日は冬探しをして遊ぶの。あ、でもお城の中にならお花はいっぱいあるよ。ママがいっぱいお城に持って帰って来ていてね、たまに使者達がお世話をしているからすごく綺麗なの」

「ではこちらのお花をお持ち帰りしますか?」

「いいの?」

「はい。綺麗に飾って頂けるのなら私もうれしいです」

「うん!」

ステファニーと共に花を摘む

「じゃあ今度は私が雪を持ってきてあげる!」

「まぁ。それは楽しみにしておきますわ」

少女たちは庭のベンチに座り互いの生活を話し合っては笑い合い、それはまるで長年の友のようだった



「でね、いっぱいお花を貰って帰ってきたんだよ!」

「へぇー楽しそうでいいなぁ。リッドは」

「それでね、いっぱい貰ったからアミタにもおすそ分けだよ」

一通り遊んだあとステファニーに別れを告げた際に貰った花束とクッキーやカップケーキをローブの中から取り出す

「綺麗なお花ね。待って、今花瓶を作るから」

ポンッと軽やかな音を立てアミエリタの手に小さな花瓶が現れた

「リッド、ここにいれて?」

「うん」

アストリッドが花を花瓶にさし、アミエリタは近くのテーブルに飾った

「ねぇリッド」

「なに?」

「ありがとう、リッド。お礼が言いたかったの」

「私は何もしてないよ?お話し相手が欲しかったもん。私だってアミタといるとすごく楽しいわ」

「私もよ」

「今度はユーグスタクトの雪を持ってきてあげる!キラキラしてね、とても綺麗なんだよ」

「本当?私も雪は好きよ」

「アミタは雪を見たことある?」

「あるわ。随分昔にセイラが持ってきてくれたの。ほら、そこに」

アミエリタが指さす先
8つある窓のうち一つの窓の前に浮かぶ雪

「わぁ。ママってすごい!なら私も負けられないわ!ママよりももっと持ってくる!」

「楽しみにしているね」

「うん!あ、そろそろ時間だ」

「この後どこかに行くの?」

「うん。イグノランスの魔女の当主に会いに行くの」

「そう・・・気をつけてね、リッド」

「ありがとう、アミタ」

アミエリタに手を振りアストリッドは空間を切り裂き消えた

第三十五話 イグノランス家→←第三十三話 東屋でお茶会



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ストゥアート(プロフ) - 昔少女さん» コメントありがとうございます。更新頻度は遅いですが、楽しんでいただければ幸いです。これからもよろしくお願いします。 (2017年10月22日 14時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
昔少女 - あなたの生み出す想像の世界を私も漂っています。 (2017年9月17日 15時) (レス) id: f6820b1fd8 (このIDを非表示/違反報告)
ストゥアート(プロフ) - エリザさん» ありがとうございます。今週は期末試験期間なのでほとんど更新ができませんがこれからもよろしくお願いします。 (2016年7月25日 20時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
エリザ - 更新まっています(^_^)/~ (2016年7月25日 11時) (レス) id: fa956406d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ストゥアート | 作成日時:2016年7月4日 21時

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