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第二十五話 対魔女用 ページ24

「・・・・・・平和ね・・・」

アミエリタと別れ、街の中心にしてシンボルである時計塔の頂上に腰をかけていた

「ねぇ、ユーグスタクトの魔女ってなんなんだろうね」

ほんの少し冷たい夜風に髪をなびかせながら背後に控える数人の使者に顔を向ける
しかし使者は答える事なくただ沈黙し主であるアストリッドの命を待っている

「どうしてママは消えなきゃいけなかったのかな?」

夜景を時計塔から見下ろす
アストリッドは待っていた

「・・・あ、来たわ」

アストリッドが手を伸ばすと鳥がその腕に止まった

「お疲れさま、ありがとう」

鳥の小さな頭に額を乗せ情報を得る

「・・・見つけたわ」

鳥を消し立ち上がる

「ユーグスタクトの使者よ!ママの魂のかけらを見つけたわ!敵の数は5。全員魔術師と呪術師。殺して!」

使者達は頷くと走りだした

「人間の分際で気安くママの魂に触れるな!」

鎌の柄を握り締め使者に続き走りだす
屋根と屋根の上を飛ぶように走る
移動しながら体内にいくつもの魔法陣を刻み展開準備に入る

「撃ち、砕けっ!!!」

アストリッドが鎌を振り下ろすと前方にあった建物の壁に穴が空いた
広い部屋の中では既に使者が戦闘をしていた
そこに優雅に腰をかけ戦場を眺めるルネット・ラザフォードがいた
ラザフォードの前に降り立つ

「おや、やはりあなたは来てくれましたか。あなたの使い魔に細工して正解でしたよ」

「ママの魂はどこ!」

「さぁ。少なくともここにはありません」

「封印石ごと封印したのね・・・返して」

「それは出来ない話しですよ。まだ、ね」

ラザフォードは美しい中世的な顔にぞっとするほどの笑みを浮かべる
背筋に冷たいものが走りおもわず一歩下がる

「確かにあなたは強い。だけど今はまだ私の方が強い。なぜだか分かりますか?」

「ゴチャゴチャうるさい!」

「・・・ご自身の足元を良く見てからいいなさい」

「!?」

突然全身の力が抜けガクンとその場に崩れ落ちるアストリッド

「・・・な、にを・・・」

「対魔女用の拘束魔方陣です。魔女の活動源であるコアに干渉して体内に流れるはずの魔力を強制的に外に流出させる陣ですよ。賭けでしたがまさかユーグスタクトに効くとは思いませんでした」

「っ・・・ゆ、ユーグスタクトの使者よ!陣を破壊して!壊せっ!!」

第二十六話 魔女の裏切り→←第二十四話 優しい歌



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ストゥアート(プロフ) - 昔少女さん» コメントありがとうございます。更新頻度は遅いですが、楽しんでいただければ幸いです。これからもよろしくお願いします。 (2017年10月22日 14時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
昔少女 - あなたの生み出す想像の世界を私も漂っています。 (2017年9月17日 15時) (レス) id: f6820b1fd8 (このIDを非表示/違反報告)
ストゥアート(プロフ) - エリザさん» ありがとうございます。今週は期末試験期間なのでほとんど更新ができませんがこれからもよろしくお願いします。 (2016年7月25日 20時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
エリザ - 更新まっています(^_^)/~ (2016年7月25日 11時) (レス) id: fa956406d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ストゥアート | 作成日時:2016年7月4日 21時

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