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「俺が悪いんちゃうねんて。
この手が勝手に動くねんもん。
罰はこの手が受けるって」
しょうもない言い訳して、
許してもらおかなって。
「悪い子やもん。
もう終わり。
恥ずかしいからやめて」
A、俺の手の甲を、つねってくる。
その仕草にまたやられてまう。
「嫌や。
見てたいもん。
可愛い・・・」
ほんまはこのやらかい肌に口付けて・・・
甘い声で鳴かせたい。
恥ずかしさだけで、
まだ感じてはくれへんかな・・・
「章大、意地悪や・・・」
泣かせてまう?
それは嫌や。
ニット、そろそろっとなおして。
「ごめん・・・
いたずらし過ぎた?」
優しく背中から抱きしめながら耳元に聞く。
腕の下にはすぐに、
さっき見たばっかの可愛い胸のふくらみ。
「許して?」
聞いてるその間にも、
ひとりでに暴走して、
首筋に唇、
押し付けるようにしてまう。
可愛いちっこい耳たぶ。
甘噛みしたら、
Aが肩をびくってさせた。
Aの全部が欲しい。
俺のもんやって、実感したい。
俺だけが先走ってるねん。
許してくれへんかな?
不安・・・
「章大、ほんまに嫌やない?
こんなちっこい胸。
それに変なとこにホクロあるし・・・」
返ってきたんは予想外の返事。
怖くはないみたいやんな?
もしかして、・・・ええん?
あかん。つい、調子に乗ってまいそうや。
「めえっちゃ可愛いカラダしてる。
俺の態度で分かるやろ?
もうずっと見てたいし、
触ってたい。
やらかいから気持ちええ・・・」
はあ。
また堪能したい。
すぐに胸に到達する手のひら。
「あっ、もお。
なんですぐ、触るん?」
「触りたいから」
あほなやりとりしてたら、
インターフォン鳴って、
そのあと、すぐにドアがノックされた。
「章大?おらんの?」
この辺りに嫁に来てる姉ちゃんの声や。
お母さんの差し入れ、持って来てくれたんかな。
昨日、俺、実家でご飯食べんの、
ドタキャンしたからな。
別に今日、行くのに。
「おるで!待って!」
慌てて返事だけして。
Aの口紅ついてないか、
自分の口、拭う。
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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年11月16日 21時