Street Blues (ページ28)

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さっきまでわろてくれてたのに。

Aがまた泣きそうな顔で聞く。

「震えてるし・・・
Aが怖い事、したない。
俺、待ってるで？
怖なくなるまで」

腕枕してやっても、
ううんって。

泣き出してもうた。

「そしたら前みたいに。
朝になったら、
章大の彼女やなくなってる。
そんなん嫌やもん。
やからちゃんと・・・」

そう言うて、俺に抱きついてくる。

こんなんされたら、
ほんまんとこは、
理性もぶっ飛びそう。

けど・・・

後悔させたくない。

めっちゃええ思い出にしてやりたいやん。

「・・・明日になっても、
その次になっても。
ずっとずっと俺の彼女やで？
俺がもうお前を離せるわけないやろ？」」

「ほんま？」

「うん。
もう離されへん。
分かってるくせに」

おでこ、くっつけて。

ちゅってする。

なんかもう愛しい気持ちが、
際限なく溢れてくる。

それから少し、おしゃべりして。

Aが眠りに落ちてった。

ほんまに可愛ええなあ。

その寝顔見てたら、
いつも寝つき悪いのに、
俺もすぐに眠りに落ちた。

こんなに深く眠れたん、久しぶりかも・・・

朝目覚めて、Aがおってくれて、
ほんまにほっとした。

先週の土曜、
つまり１週間前は、
起きたら、隣はもぬけの殻で。

絶望したもん。