病んでた。【d!】

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Aと暮らし始めて早1年。
可愛くて従順で料理ができて、まさに完璧のAを俺は酷く気に入っている。

「A〜、行ってきますのちゅーは？」
「…は〜い」

まあ、作り笑いが下手なとこは減点やけど。
ちゅっとキスをして、普通に会社に向かう。
今日の弁当はなんやろな。昨日の晩飯がハンバーグやったからハンバーグ入っとるかな。いや全部食べてしもうた気がするぞ…

Aを家に招き入れて、俺はAにGPSをつけた。逃げられたら困るから。
盗聴器や監視カメラも入れて、変な動きをしてないかチェック。勿論スマホから確認できるようにしとる。
あ、また玄関見に行っとるな。鍵3個やねんから、もう諦めたらええんに。一つは俺持っとるし。

俺はAとの生活を中々に気に入っている。
もうAを殺す気は無いし、放火することも辞めた。
なんでってそりゃ、Aがかわええから。逃げられたら困るやんか。告げ口されるし。
ただいまを言えばおかえりがあって、おはようもおやすみも言える。
これからもずっと、俺はAと生活していくのだろう。

そう思っていたのだが。

家に帰ると、開けられた2つの鍵。
散らかった室内。

「…A〜、ただいま」

随分と低い声が出てしまった。まだ逃げようなんて考えていたのか。
今日は仕事が忙しくてスマホが見れてなかったからな。

「な〜A。従順でいたら殺さん約束やんな」

Aが息を潜めている、クローゼットの前に立つ。

「隠れるんやったらもうちょいましなとこに隠れたらどうなん、A」

開けると、いつしかのように震えるA。

「ただいま、A」

にっこりと笑ってやった。
この後、殺される代わりに何をされるのかを感づいたAは静かに泣いていた。





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遅すぎる注意喚起。
果たしてこれはヤンデレと言えるのだろうか。ただの犯罪者ゾ書いただけです。

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