病んでた。【d!】

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二日酔いだ。頭が痛い。
気付いたら家の玄関で寝ていたので、多分シャオロンがここまで運んだのだろう。
とてつもなく苦労しただろうが、玄関はどうなんだろう。
そんな傲慢なことを考えながら、リビングに向かう。
キッチンに入り水を飲み、ほっと一息。

「…シャワー浴びるか…」

明日仕事か。今日無くてよかった。
休日出勤がたまにある仕事場なので、電話がかかったりしてきていなければ出勤はない。
一応留守電が入っていないか確認し、シャワーを浴びる。

「あー、喉痛い…」

後で喉飴でも舐めておこう。
Aちゃん、可愛かったなぁ。
昨日のことを思い出して、にやけて、そして溜息をついた。
認知、俺だけがええなぁ。
言わずもがな、ガチ恋リア恋の俺は、立派に同担拒否も決め込んでいるのですごく落ち込む。そりゃあもう、すごいショック。
妄想で、ただの期待で、そうであって欲しいなという希望的観測。
だけどどうしても俺だけが良くて。

シャワーを浴び終わり、適当に髪の毛を拭いてパンツを履いた。
こんな姿Aちゃんに見せないが、家でもちゃんと意識した方が良いのだろうか。
Aちゃんに見られていたら、と考えると途端に恥ずかしくなり、髪の毛をきちんと乾かし始める。
Aちゃんの前では見栄を張って、良い男に見られたい。水も滴る良い男という言葉があるが、Aちゃんは優しくて気配りができるとても可愛い女の子なので、水が滴っていたらきっと乾かそうとする。
見られているのかもしれない、というキモい妄想がAちゃんに知れたら…
きっとキモい奴なんて認知もしてくれない。

現実にありもしないことを考えている時点で、俺は余程Aちゃんに惚れているらしい。

・→←限界オタク、圧倒的勝ち組。

ラッキーカラー

あずきいろ

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