病んでた。【d!】

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今日はA午前授業やから、もうすぐ帰ってくるな。
大学の入口の前で待つ。たまに女子のきゃーきゃー声が聞こえる。子供かい。

「あの、もし良かったらお茶でも…」
「すんません、今人待っとるんで」
「そうですか〜」

胸を強調した化粧ケバ子は残念そうな顔で去っていった。

「……A」

もうすぐ出てくる。
まだかまだかと何度も門を見る。

…出てきた。
友達と話している。

お前如きがAに話しかけんなや。俺の天使に。

「A」
「…え？あ、はい。どうされました？」
「そんな他人行儀にならんといてや〜。じゃ、友達さんさよなら」
「なんだ！新しくできた彼氏めっちゃイケメンじゃん。またね〜」
「え？いや、ちょ…」

上手く勘違いしてくれたAの友達は違う方向に行ってまた別の友達と話し始めた。

「えっと…何か用ですか？」
「A。俺のこと知っとるよな？な？」
「え？えぇ？いや、記憶に無いですけど…」

何でや。あんな強烈な出会いしたやんか。どうして忘れるんや。

「…あぁ、今の彼氏になんか吹き込まれたんか。あいつどこまでも外道やな。
ほらA、来いや」
「な、何でですかっ。私、知り、知りません！！」
「俺が知っとんねんからええねん。騒いだりすんなや。小学校時代の黒歴史バラしたるからな」
「…えっ」
「ふはっ、じゃあこの車に乗ってな」

とんでもなく驚いて固まったAを車に押し込み、目隠しをする。
両手足を縛り、シートベルトをつける。従順なAに気を良くした。


自宅まで車を走らせ、着いたら目隠し以外を外す。

「ほい、着いたで」
「た、たす、助けっ…」
「あーあ言ってしもうた。まずお友達のLINEに載せてみような」
「やめ、それだけは…っ」
「じゃあ大声出すなや」
「……だ、出しません」
「信じられへんなぁ」

惚れ薬を口に含み、そのままキスをする。

「ん、んむっ！？」

鼻を摘み、自然と口が開くようにして、惚れ薬を飲ませた。

「んんん！んむっ…げほっ」

飲むまいと抵抗しているAに無理矢理飲ませる。
ごくっと音がしたので、飲んだようだ。

「あ…へ…？」
「ふはっ、かあええ」

1時間程したらすぐに効果が出るだろう。
意識が朦朧としているAを家に押し込み、A用の部屋へ連れて行く。
一応手錠をかけ、ベッドへと寝転ばせた。

・→←愛情等価交換

ラッキーカラー

あずきいろ

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