48話 ページ49
『…知ってますね』
オ「聞いた通りやな…」
『はい…』
オ「…まぁ特にはないか」
『え』
オスマンこわ…
オ「他の子みたいにぐいぐい来る様子ないってこと」
『えっと…』
オ「記憶のことを知ってて一線超えようとしてるか疑ってたんやけど」
一線?
オ「記憶の事知ってるなら話は早い。生徒会はみんな記憶で繋がってる、正直友達なんてものじゃない」
『…』
オ「友達より強いもの…前世で生死の中過ごした仲間。記憶が曖昧でもそのくらい強いものっていうのはわかる」
わかる。オスマンが言いたいことが
オ「生徒会のメンバーと仲がいいのは別にいい。でもその一線は理解してほしい」
…私はそこに入れない
わかってる。生徒会はみんなが思ってる場所じゃない。それ以上に大切なものがある場所
『わかってます』
そんなの痛いほどにわかってる。その大切さも、だからこそ私はみんなの記憶が戻っても生徒会に入りたいなんて思わない
オ「…わかってるなら大丈夫そうだね 」
『はい』
オ「引き止めちゃってごめんね」
『いいえ、大丈夫です!』
オスマン…やっぱりみんなの事になるとほんと警戒する。それだけ大事に思ってるんだな…
やっぱり思ってたこと正面から言われると辛いな
前世から私の場所は変わった。幹部をやめて一般市民、そして国からも出ていった。記憶が全て戻っても私はそこにいけない
わかってたけど落ち込むな…
「やっぱり付き合ったの?」
「らしいよ!でもお似合いだよね〜」
玄関で女の子達が話してる
「ゾムくんとアイリちゃん前からいい感じだったもんね」
え…まって
「でもほんと?」
「だって手繋いで帰ってるの見たよ」
「シャオロンくんもなんか言ってたし」
ゾムとアイリちゃんが…
ただ放心状態。
クラスで見ててわかってはいた。2人の距離が近いのも、前世からゾムはアイリちゃんに好意があるのもわかってた
『…終わりかな』
片思い前世から数えると何年だろ。長かったな…
ほんとお似合い。悔しいほどに…嫌でも認める
彼に思いも伝えられず勝手に失恋。これが結果か…
それから頭が真っ白になりながら帰宅した
母「どうしたの?暗い顔して」
『ううん、ごめん。今日ご飯いらない』
母「え、ちょっと」
部屋に入ってその場に座った。
涙も出てこない。いっそ泣けた方が楽になれる…
『ゾム…』
その日は一睡もできなかった
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夢桜(プロフ) - 雪だるまさん» コメントありがとうございます!嬉しいです!今世も頑張ります! (2020年2月19日 7時) (レス) id: b9ddcf0a96 (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま - 前世のストーリー読んでいたらボロ泣きしてしまいました(笑)・゜・(ノД`)・゜・。これからも更新頑張ってください!(*´∀`*) (2020年2月19日 2時) (レス) id: 21e85ba670 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 藤堂玲衣さん» コメントありがとうございます!すみません…口調に関しては他の小説の方なども参考してますので。めうは基本言わない方だというのも理解してます。気をつけますね (2020年2月17日 16時) (レス) id: b9ddcf0a96 (このIDを非表示/違反報告)
藤堂玲衣(プロフ) - 凄く面白いです!続き頑張ってください!後、マンちゃんなんですが……こんなにめうめう言ってる人じゃないです……突然すみません…… (2020年2月17日 14時) (レス) id: 1be80122a6 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 花風雪さん» コメントありがとうございます!誤字指摘ありがたいです!頑張ります!! (2020年2月2日 1時) (レス) id: b9ddcf0a96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢桜 | 作成日時:2020年1月16日 23時