22話 ページ23
鬱「なんかAちゃんやりたいものとかある?」
『クレーンゲームとかやってみたい』
鬱「ええな!やるか」
ぬいぐるみからお菓子まで色んなクレーンゲームがあった
…迷うな。取れるなら全部取りたい
『迷う』
鬱「マスコットとかどうや?大きいのよりは取りやすい気がするんやけど」
『それやりたい』
それからクレーンゲーム、カーレース、DDR…ゲームセンターを楽しみ、そこからファミレスに入りご飯を食べた
…いや充実した放課後。これぞ学生って感じする
ご飯を食べてしみじみ思っていた。
鬱「Aちゃん今日楽しかった?」
『うん、楽しかった』
鬱「そかよかった…なぁAちゃん」
『なに?』
鬱「前世の記憶ってある?」
『…え』
少し考えて口を開いた
『ある、よ。覚えてる』
鬱「あるんやな。俺もぼやっとやけど前世を覚えとった」
『なんでそんな質問を?』
鬱「ずっと見覚えある思っとった…Aちゃんのこと」
『うん』
鬱「今日誘ったのはAちゃんといれば何か思い出すんじゃないかって思ってな。一緒にゲーセン行ってAちゃんの笑顔見てはっきり思い出したんや。ほんと今までごめんな…」
『鬱く、ん』
鬱「…大先生って呼んでくれへん?ワガママなのはわかってるけど…Aちゃんにそう呼ばれるの慣れへん」
鬱先生は悲しそうに笑いそう言った
鬱「なにが全員揃ったんやろな…欠けてたのに。Aちゃんごめんな。Aちゃんを思い出さない挙句、前世はほんまに…ごめん」
大先生は頭を下げた
『ありがとう』
鬱「…Aちゃん?」
『思い出してくれてありがとう、大先生』
鬱「お礼なんて言わんでええよ。何も悪いことしてへんのに悪者扱いして…勝手に傷つけた。幹部だって辞めたくなかったはずなのに辞めて、思い出さなきゃいけないのに今まで思い出さなかった…何してたんやろ俺」
大先生の声は震えていた。
鬱「ほんまごめんな…ごめん」
『いいよ大先生、謝らないで。嬉しいの…思い出してくれて』
鬱「…許してくれるん?」
『許すっていうか最初からそんな思ってないよ。仲間だって信じてたもん』
鬱「…ありがとうな。信じてくれてて…ごめんな、ありがとう」
大先生は静かに泣いた。
鬱「Aちゃんありがとうな」
『私こそありがとう』
鬱「暗いし家まで送ってく」
『いいよ、駅違うでしょ』
鬱「お願いや、送らせて?」
『じゃあ…』
その日は大先生に送ってもらった
1227人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢桜(プロフ) - 雪だるまさん» コメントありがとうございます!嬉しいです!今世も頑張ります! (2020年2月19日 7時) (レス) id: b9ddcf0a96 (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま - 前世のストーリー読んでいたらボロ泣きしてしまいました(笑)・゜・(ノД`)・゜・。これからも更新頑張ってください!(*´∀`*) (2020年2月19日 2時) (レス) id: 21e85ba670 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 藤堂玲衣さん» コメントありがとうございます!すみません…口調に関しては他の小説の方なども参考してますので。めうは基本言わない方だというのも理解してます。気をつけますね (2020年2月17日 16時) (レス) id: b9ddcf0a96 (このIDを非表示/違反報告)
藤堂玲衣(プロフ) - 凄く面白いです!続き頑張ってください!後、マンちゃんなんですが……こんなにめうめう言ってる人じゃないです……突然すみません…… (2020年2月17日 14時) (レス) id: 1be80122a6 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 花風雪さん» コメントありがとうございます!誤字指摘ありがたいです!頑張ります!! (2020年2月2日 1時) (レス) id: b9ddcf0a96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夢桜 | 作成日時:2020年1月16日 23時