ありがとう。今でも好きです【d!】

16話 ページ17

Aside

『テストか…』


あっという間にテストの日が来た。憂鬱な気持ちで学校に向かっている。あれから図書館以外でひとらんとも勉強会をしていた。テストで気も落ち込んでる中でスマホが鳴った。
見るとひとらんとペ神からメッセージ

ひ「テストお互い頑張ろう」

神「テスト頑張ってね」

ありがたい…
ひとらんと勉強会をした時ペ神と2人の連絡先を貰った。少し前にひとらんはペ神に会って話したらしい。


『学校着く…』


行きたくない。学校に近づくにつれて女子生徒の声が聞こえてくる。

…生徒会か

あんまり慣れてはないから視界には入れないようにしている。悲しくなるから。

騒がしい玄関を通り過ぎて教室へと向かう。

ドン

『あ、すみません』


誰かにぶつかってしまったらしく謝る


？「ああ、すまん」


声に気づき下げた頭をあげる


ｿﾞ「…？」


ゾム…


ｿﾞ「なんや、俺の顔になんかついてる？」

『あ、いや違います。すみませんでした！』


頭をヘコヘコと下げてそこから去った。
顔見すぎた！！変に思われた

今世はじめてゾムをしっかり見た。ほんと変わってない、なんかもうそこにいるだけで感動してきた。

でも違う所があるとすれば目。私に向けた目線は確実に他人を見る目。…記憶が無いからしょうがないけど。

フラフラと教室にはいり席に座った。少し早かったのかクラスメイトは誰もいなかった。


『…そういえば前にもゾムにぶつかったな』


前世でもゾムにぶつかった覚えがある

『あ、ぶつかってごめんね、ゾム』

ｿﾞ「気安く名前呼ぶなや無能」

『っ、ごめんなさい』


…完全に思い出したくない記憶、泣く。
まぁあの時の反応に比べたら今の方がいいのかな


『…あーだめ。切り替えよ』


テスト直前にあまり考えちゃいけない。
ゾムのことは忘れよ

言い聞かせてノートを開く。
頭はいいほうでは無いのでとりあえず人より勉強しないとやばい。


『…頑張ろ』


とりあえずテストを片ずけることに集中した。




『ふぅ、終わった』


意外とあっという間に終わった。さて帰ろう、なんかゆっくりしたい。いつもより早く支度をして玄関へ向かう。


『あれ？』


下駄箱に紙が入っていた


『えっと、"校舎裏にいます".』


え？なに？てか誰！？
行くべきなのかなこれは。


『…行くだけ行ってだめなら帰ってこよ』


怖いけど校舎裏へと向かい誰かいるかをこっそり確認した。





『…ショッピくん？』

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