尊きモノ 「銀魂 神威」

37家族 ページ39

神流「洸が、両親を殺した？

私の、洸の親を...自ら.......」



神流は絶望の表情を浮かべた。



私の母は、私の父は...殺された。


それも、身内である、妹の洸にーーー。



洸「.....もう少し考えていれば、
ああ ならなかったかもしれないんです。

私の責任なんです....」




神流「...続けて」


洸「え？」



神流は立ち上がった。


そして、洸をまっすぐ見て言った。




神流「話の続きを、聞かせて。

それで終わりじゃないでしょ？」






洸「...はい」




ーーーー
ーーーーーー


私(洸)は、そのまま逃げだしてしまった。



死んでない。両親は死んでない！！



そう心の中で叫びながら。









必死になって逃げた場所。



それは、姉さんが捨てられた星、孤星だった。


...ここで生きよう。

そう思ったのだ。



でも、姉さんに自分の正体がばれてはいけない。





身内だとばれてしまえば、

いずれ奇兵隊に見つかってしまう。



そうすれば、私だけでなく
姉さんにも危害がおよぶかもしれない。





正体を隠すんだ。
妹だとばれないように、

姉さんより年上のふりをして。





ーーーーー
ーーーーーーー


洸「だから、二十代の村人になりすまし
姉さんを見守ってきたんです....」




神流「じゃあ、『執事になります』と言ったのも？」




洸「...姉さんが力が弱いことに気づき、執事として

姉さんに何かあったら 私がなんとかしてやる。


そう思って、あなたのそばにいました。ずっとーーー」




神流「私の幸せを潰したくない」



洸「......」






神流「そういうことなんでしょう？」




神流はにっこり微笑んで 洸を見た。



神流「分かってる。

あなたが何も言わなくても、全て。



あなたは、悪くないんだ。

私のために 辛い思いをさせて、ごめんね」




洸「姉さん...」


洸の目から涙がこぼれる。





神流「大丈夫だから。だから泣かないで。
恨んでなんかないよ、全然。

むしろ、感謝してるくらいだもの。



ありがとう、私の妹。洸......。



あなたが何をしようが、ずっと変わらない。


あなたは私の。






大切な...家族だから」

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