第98話※ ページ2
※リクエスト「綾部喜八郎とのお出かけ」です。
リクエストありがとうございます!
Aside
無事に包帯を巻き終え、定期検診が終わった為お礼を言って医務室を出る。
すると、突然視界が真っ暗になった。
曲者!!と思い少し体を動かして警戒していると、どうやら誰かに抱きしめられたようだ。
背中に回された腕の感覚。
顔や体を包み込む微かな温もり。
そして何より嗅いだことのある匂い。
『喜八郎くん……急に抱きしめられたら驚くんだけど……』
喜八郎「おやまぁ、さすがAさん。御明答〜綾部喜八郎でぇ〜す」
そう言って、離れてくれるかと思いきやなかなか離れてくれない。
喜八郎「さぁ行きましょ〜」
『喜八郎くん??どこに連れていく気だ??ねぇ聞いてる??耳ついてる???ねぇ??』
と聞いているにもかかわらずガン無視で連行されるため、もはや諦めてついて行くことにした。
『喜八郎くん……俺条件で最低2人と一緒にいろって言われてるんだけど……汗』
喜八郎「だぁ〜いじょうぶですよ。ちょっとの間だけですから〜」
そう言って手を握られ、小松田さんが来るのを待たずに裏門から外に出てしまった。
遠くから「待って下さァあい!!」と小松田さんの声が聞こえ、走り出す喜八郎くん。
出門表に書けばいいのに!!!なぜめんどくさい方を選ぶんだ君は!!
喜八郎「これで出る時は2人着いてきてることになるので、条件は満たされてるでしょ?」
確かに……でも猛烈に小松田さんが可哀想すぎて心の中で沢山謝っておいた。
上級生だけあって、様々な方法を駆使しており気がつけば小松田さんを撒くことに成功していた。
『ここは……裏山?喜八郎くんはどうしてここに……?』
喜八郎「喜八郎でいいよ〜、単にみんなに独占されてるのが嫌だったから……じゃ……ダメ?」
と首を傾げて少し目を細めていた。
こいつ自分の顔の良さ分かってやがるな??と内心思ったが顔に出ないように気をつけ、『別にそういう訳では無いけど……喜八郎く……喜八郎……』と言うと、満更でもない顔で少し口角を上げていた。
ミステリアスで何を考えているのか分からない彼が、本音を口にしていることは珍しいため、少し驚いてしまった。
喜八郎「Aさんが血だらけになって倒れてたって聞いた時、凄い怖かったんだよ。失うんじゃないかって、無理するのはAさんのいい所でもあり悪い所でもあると思うなぁ。……ねぇ、この包帯。誰にやられたの?」
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しのぶ - 夢主ちゃんが凄くかっこよくて好きです!更新を頑張ってください! (2022年12月30日 13時) (レス) @page11 id: 0ed4fa3946 (このIDを非表示/違反報告)
ホットパイ - こんにちは!! お話の内容が面白くて分かりやすいです!! 夢主ちゃん場所変わって欲しい!! これからも無理のない範囲で頑張ってください (2022年10月19日 19時) (レス) id: 1514e3e318 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - すみませんが、またお願いしていいでしょうか…?😣💧🙏今度は「予算会議見学編」とか、「忍術学園の文化祭編」っというリクエスト (2022年10月16日 19時) (レス) @page2 id: 4f4447b9aa (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 六年生の生徒達が助けに来てくれてよかったです!!心からホッとしました!!😂✨喜八郎君の猫っぽい面、可愛いかった…/////(~_~;)良い👍 (2022年10月9日 22時) (レス) @page11 id: 9f4c54b48a (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 喜八郎君は夢主さんを守ることができるのかが心配です…😥でも、夢主さんが言ってる台詞と本音はよく分かります。「私と同じだ…🥲」っと思って😌 (2022年10月1日 19時) (レス) id: 73961df6ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Spring | 作成日時:2022年9月25日 1時