第47話 ページ49
Aside
そこに立っていたのは三郎くん、雷蔵くん、勘右衛門くん、八左ヱ門くん、兵助くんだった。
どうして5人が……?兵助くんに関しては長屋に戻ったはずじゃ……??
兵助「どうしてここに……?って顔をしてるね。長屋に戻ったんだけど……Aさんが心配で追いかけてきたんだ」
勘右衛門「Aさんが危ないかもしれないって急に兵助が言うから、心配で俺も着いてきたってわけ」
八左ヱ門「俺らは廊下を歩いてたらAさんを見かけてなぁ、急いで駆けつけたんだ……間に合ってよかった」
雷蔵「Aさん大丈夫……?怪我とかしてない?」
三郎「手裏剣を棒手裏剣で跳ね返すなんてやるなぁ〜」
など、色々と情報量が入ってきてしまい、混乱したが怪我は無いため首を横に振ると、雷蔵くんの手が頭の上に乗り、優しく撫でられた。
雷蔵「僕がいいと言うまで、目を開けちゃダメだよ?」
と言われ、雷蔵くんの手が耳を覆うようにした。
よく分からなかったが素直に『分かった』と答え、目を瞑ると雷蔵くんが優しく微笑んだ気がした。
勘右衛門「兵助。落ち着け、そんなに突っ走るなんてお前らしくないな」
兵助「そういう勘右衛門こそ顔が怖いよ。眼力だけで人をやれそう。」
三郎「雷蔵、Aさんは任せた。怪我がないとはいえお礼はたっぷりしないとな」
雷蔵「分かってるよ。ここは僕に任せて」
八左ヱ門「三郎、やり過ぎるなよ。お前が暴走すると止める俺らが大変なんだから。」
などという会話をして殺意を全開にしている5年生など、未熟な俺は知らなかった。
しばらく目を瞑っていると、そっと耳から温もりが離れ、雷蔵くんが「目を開けていいよ」と声をかけてくれた。
そっと目を開ければ兵助くんと勘右衛門くんを除く3人が揃っていた。
2人は?と聞けば、この事態を報告し、先程の侵入者を突き出している。という事だった。
3人は少しムッとして、俺の頭にコツンと軽く手刀をされた。
三郎「全く無茶をするんだから、プロの忍者を棒手裏剣ひとつで追いかけるなんて身の程知らずも良いとこだ。」
雷蔵「いくら腕に自信があっても、何かあってからでは遅いんだよ?今後こういうことがあったら、大声を上げて助けを求める事。」
八左ヱ門「俺たちのことを気遣ってくれたんだろ?だが無茶をしてAさんに何かあった方が心配だ。とにかく無事でよかったよ。」
と微笑んでくれた。だがそこには違和感があった。2人から血の匂いがするから。
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スイちゃんのご友人のご友人 - ドゾッ【輸血】三c⌒っ.ω.)っ シューッ (2023年2月2日 1時) (レス) @page8 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんの姉貴的存在のご友人 - 最高(^^ω)輸血パックをください、、、、、 (2023年1月20日 22時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
Spring(プロフ) - 雅さん>>素敵なコメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!綾部くんと食満先輩かっこいいですよね……!☺️❤これからも沢山出していきたいと考えていますのでどうぞこの作品をよろしくお願いします☺️ (2022年9月1日 21時) (レス) @page40 id: bb9c13b2cc (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 私の推しキャラは、綾部喜八郎君と食満留三郎先輩ですね…😅💓他の上級生のキャラも良い☺️✨👍いちばんの中では、綾部喜八郎君ですね…😭(泣き恥) (2022年9月1日 20時) (レス) id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - コメント失礼します。Springさんが作成した忍たまの小説、読んだら面白くて、見入ってしまいました(笑)続きが気になるぐらい😅 (2022年9月1日 20時) (レス) @page17 id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Spring | 作成日時:2022年8月30日 5時