第42話 ページ44
Aside
その後、伊作くんの方を見ると留三郎くんを主体に、ほか6年生がおかずを分けてあげていた。
伊作くんの人望や、みんなの優しさあってこその光景で、心配しなくても良さそうだな……と思い、食堂のおばちゃんの傍に寄るようにする。
食堂のおばちゃん「あぁ、ちょうど良かった。話をする前に……これ善法寺くんにもっていってくれるかしら……?」
と頼まれたので『いいですよ』と承諾し、6年生の座っているところにおにぎりを持って向かうようにする。
小平太「おぉ!Aじゃないか!!伊作のランチを運んできたのか?」
伊作「!あ……ありがとうAさん(ランチをこぼしちゃったのは不運だったけど……Aさんと話せる……!幸運だ!)」
『気にしなくていいよ、災難だったね伊作くん……』
と困ったように微笑めば、伊作くんは眉を下げて頬を指でかいて乾いた笑いをしていた。
文次郎「伊作は鍛錬が足らんから後輩がいたことにも気が付かなかったんだ!もっと鍛錬しろ!」
留三郎「鍛錬したところで後輩とぶつかることはあるだろ!!不可抗力だ!鍛錬バカ文次郎!!」
文次郎「んだと留三郎!!鍛錬をしていれば後輩とぶつかるなんてこと未然に防ぐことができるし、万が一ぶつかってもものを落とす事は無い!!」
仙蔵「えぇい!食事にまで喧嘩をするなお前たち!これ以上喧嘩をするようなら爆発するぞ」
と、間に挟まれていた仙蔵くんが文次郎くんと留三郎くんの顔面を押しのけて焙烙火矢を取り出していた。
すると、すぐに大人しくなり、フンッとそっぽを向きつつもご飯を食べていた。仲がいいのか悪いのか……
正直今ここで焙烙火矢を放たれれば食堂のおばちゃんが黙っちゃいない。
下級生も巻き込まれるため先生方も出てきてしまう。いい事など何一つないが、仙蔵くんにとっては1番手っ取り早く喧嘩を止める方法だったのだろう。
現に2人の喧嘩を秒で止めていたわけだしな。
少し乾いた笑いをしつつも、『まぁ、ゆっくり食べなよ、伊作くんは今日の夕食サービスしておくね』と言うと、案の定全員が俺も俺も!と言うので、『これは伊作くんだけ!』と釘を刺せばみんな大人しく納得してくれた。
個性は爆発して強すぎるけど、根は優しい子達が多いので、意外と押すと大人しくしてくれる。(※A限定)
ひとまず伊作くんにおにぎりを渡せたから、調理場に戻るようにして食堂のおばちゃんと色々話し合って献立を決めていくことにした。
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スイちゃんのご友人のご友人 - ドゾッ【輸血】三c⌒っ.ω.)っ シューッ (2023年2月2日 1時) (レス) @page8 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんの姉貴的存在のご友人 - 最高(^^ω)輸血パックをください、、、、、 (2023年1月20日 22時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
Spring(プロフ) - 雅さん>>素敵なコメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!綾部くんと食満先輩かっこいいですよね……!☺️❤これからも沢山出していきたいと考えていますのでどうぞこの作品をよろしくお願いします☺️ (2022年9月1日 21時) (レス) @page40 id: bb9c13b2cc (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 私の推しキャラは、綾部喜八郎君と食満留三郎先輩ですね…😅💓他の上級生のキャラも良い☺️✨👍いちばんの中では、綾部喜八郎君ですね…😭(泣き恥) (2022年9月1日 20時) (レス) id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - コメント失礼します。Springさんが作成した忍たまの小説、読んだら面白くて、見入ってしまいました(笑)続きが気になるぐらい😅 (2022年9月1日 20時) (レス) @page17 id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Spring | 作成日時:2022年8月30日 5時