十人十色な個性の爆発[忍たま乱太郎]

第38話 ページ40

Aside

どうやら他のみんなは授業があるらしく、色々と話をしながら教室に入っていくのを見送るようにして、事務室に向かうようにした。

事務室の扉を軽く叩き、中に入ると吉野先生がいた。

吉野「あぁ、早いですね、おはようございます。」

『おはようございます！今日は何をすればいいですか？』

吉野「そうですね……今日は正門周辺を掃除していただけますか？その後に書類整理をして頂いて、それが終わりましたら、火薬委員会のお手伝いをしてもらいたいのですが……」

『分かりました！では、先に正門の方を掃除してまいりますね』

と返事をして、正門に出て箒で葉っぱを集めるようにすると、どこからともなく手裏剣が飛んできて、思わず体が動き箒で受け止めてしまった。備品に傷をつけてしまったぁああ！！

と少しオロオロとしていたら、「すみませぇえん！！」と声が響いてきて、何事かと思って声が聞こえた方を見ると、3人組が来ていた。
確かこの子達は……猪名寺乱太郎さん、福富しんべヱさん、摂津のきり丸さん……だったかな……？

乱太郎「お怪我はありませんか？？すみません……」

しんベヱ「みんなで手裏剣のテストやってたんですけど……飛んでっちゃってぇ……」

きり丸「っぁ！箒に刺さってる！俺たちもしかして天才……？？」

『凄いですね、3人ともここに命中させるなんて……天才の素質あるかもしれません！……！気にしなくてもいいですよ、怪我もありませんでしたし……今度からは気をつけてくださいね』

と褒めつつ、ほうきから手裏剣を抜いて渡すようにする。
すると「乱太郎〜！きり丸〜！しんベヱ〜！」と声が聞こえて一年は組の子達と土井半助先生が走ってきた。

土井「すみませんうちの生徒が……お怪我はなかったですか？ちゃんと謝りなさいお前たち！」

乱太郎/きり丸/しんベヱ「ごめんなさい〜！！」

団蔵/虎若「あ！Aさん！こんにちは！」

『気にしなくていいですよ、怪我は無いですし、団蔵くんも虎若くんもこんにちは、3人とも、こんな小さい的である箒に手裏剣を刺すなんてなかなかできない事だよ？』

と褒めると、他の子達も「乱太郎！きり丸！しんベヱ凄〜い！！」などと褒め合戦が始まり、すごく癒された。

すると土井半助先生が耳元で、「手裏剣受け止めてくださったんですよね……ありがとうございます……」と全てを見ていたかのように言われ、少し驚いた。さすが忍術学園の先生と言うべきか……

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