第36話 ページ38
Aside
仙蔵「いえ、怪我はしていませんよ。あなたもご無事でよかったです。食堂に向かう途中ですか?」
『はい……!食堂で約束をしていまして……』
仙蔵「そうだったんですか、なら、途中まで一緒に行きませんか?私も食堂に向かう途中でしたので」
と微笑まれ、あまりの眩しさに顔を少し逸らした。
だが俺は知っている。こんなに美形で細身なのに、勢いよくぶつかった際ビクともせず、俺だけがすっ転んだことを。
どこにそんな体幹あるの??ほんとに驚きを隠せない。
そんな内心を押し殺すようにして頷いて共に歩くようにする。その間どうやら無意識に見てしまっていたらしく、不思議そうな顔をした立花仙蔵さんと目が合った。
仙蔵「あぁ、自己紹介が遅れてしまいましたね、私は立花仙蔵です。仙蔵でもお好きに呼んでください。敬語もなくていいので、よろしくお願いします。」
と丁寧に自己紹介され、思わず少し背筋を伸ばすようにして返事をする。
『わ……わかった!俺は事務員の御嶽Aです。仙蔵くんって呼んでもいいかな……?俺も敬語なくていいよ、その方が気楽だし』
仙蔵「!わかった。構わない。では私もAと呼ばせてもらうとしよう。」
と少し髪を手で持ち上げサラサラと滑らすようにしていた。
彼はキザなのか??という気持ちを抑え込み、軽く返事をして食堂に入ると、既に三木ヱ門くんと守一郎くんがおり、手を振ってくれた。
定食を注文し、2人の元に行くと、喜八郎くんと平滝夜叉丸さん、斉藤タカ丸さんがおり、4年生も仲がいいのかな?と思いつつどこに座ろうかと考えていると、
滝夜叉丸「御嶽さんではないですか!!どうぞこちらに!」
と隣の席を空けてくれ、お礼を言いその席に向かおうとすると、
三木ヱ門「待て滝夜叉丸!!私が誘ったのだ!!Aさん!私の隣にどうぞ!」
と守一郎くんとの間を空けてくれ、そこまでしてもらってるのなら……と動こうとすると、
滝夜叉丸「待て三木ヱ門!!私が最初に誘ったのだ!!邪魔をするな!!」
三木ヱ門「私が誘って一緒に食べる予定だったんだよ!!邪魔してるのはお前だ!!」
などと喧嘩が始まってしまい困っていたら、服の袖をチョイチョイと引っ張られ、その方向を見てみると、喜八郎くんが席を作ってくれ、そこに座るようにした。
喜八郎「あの二人はいつも喧嘩してるので止めなくていいですよ〜」
どうしていつも喧嘩しているんだろう……汗
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スイちゃんのご友人のご友人 - ドゾッ【輸血】三c⌒っ.ω.)っ シューッ (2023年2月2日 1時) (レス) @page8 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんの姉貴的存在のご友人 - 最高(^^ω)輸血パックをください、、、、、 (2023年1月20日 22時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
Spring(プロフ) - 雅さん>>素敵なコメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!綾部くんと食満先輩かっこいいですよね……!☺️❤これからも沢山出していきたいと考えていますのでどうぞこの作品をよろしくお願いします☺️ (2022年9月1日 21時) (レス) @page40 id: bb9c13b2cc (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 私の推しキャラは、綾部喜八郎君と食満留三郎先輩ですね…😅💓他の上級生のキャラも良い☺️✨👍いちばんの中では、綾部喜八郎君ですね…😭(泣き恥) (2022年9月1日 20時) (レス) id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - コメント失礼します。Springさんが作成した忍たまの小説、読んだら面白くて、見入ってしまいました(笑)続きが気になるぐらい😅 (2022年9月1日 20時) (レス) @page17 id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Spring | 作成日時:2022年8月30日 5時