第23話 ページ25
Aside
『本当?なら、数馬くんって呼ばせてもらうね、俺のことも名前でいいし、敬語じゃなくていいよ。川西左近さんもね』
左近「!!Aさんがそういうなら……僕のことも名前でいいよ。いちいちフルネームだなんて大変だろうし……」
『わかったよ、左近くん、数馬くん。色々とありがとう。こんなに日が暮れてるのに医務室でお仕事大変だね……』
数馬「伊作先輩が薬草を運んでいる最中に薬草が風に飛ばされてしまって……それをかき集めてやっと作業をしたから遅れちゃって……」
左近「三反田先輩が色々と忙しそうだったので、お手伝いをと思いまして……」
『そうだったんだ……それは大変だったね……こんな時間まで残って作業をするなんて偉いね』
と優しく2人の頭を撫でると、少し頬を赤くして恥ずかしそうにしている姿に少し癒されながら、軽く周りを見るようにする。
『これ……腹痛の時に使われる薬草?こんなに量があるんだね……治療して貰ったお礼にお手伝いしてもいいかな……!2人だけじゃ大変でしょ?』
数馬「!よくわかったね……!そうしてくれると助かるなぁ……まだやらなきゃ行けない仕事も多くて大変だったんだ……」
左近「このまま2人だけだったら朝までかかってたと思います……(乱太郎や伏木蔵を連れてきても良かったけど……量を誤ると毒になる薬草もあるから1年には任せきれないし……)」
『薬草の知識とかはある程度本で読んだことがあるから、大丈夫だと思う。分からないことがあれば聞くから、手伝うよ』
そう言うと2人は嬉しそうに頷いて色々と仕事のことについて説明してくれた。確かにこの量を2人だけでこなすとなると朝までかかりそうだ……これなら朝になる前には終わりそうだな……と色々と計算し、自分の出来ることを率先して始めるようにする。
その間、2人は俺に色んなことを教えてくれた。他にも、猪名寺乱太郎さんと鶴町伏木蔵さんが保健委員であることや、医務室にある薬草の種類、包帯の巻き方など彼らだからこそ分かることも教えてもらい、とても楽しい時間を過ごすことが出来た。
数馬/左近「終わったァァァ……」
『お疲れ様。おばちゃんからおにぎり作ってきてもらったから、3人で食べよう』
と声をかければ、嬉しそうに頷いておにぎりを取るようにする。想定した時間より掛からなかったので、少し安心した。
ゆっくりと3人でおにぎりを頬張っていると、突然戸が開き、驚いて振り向くと男の影がユラユラと揺れていた
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スイちゃんのご友人のご友人 - ドゾッ【輸血】三c⌒っ.ω.)っ シューッ (2023年2月2日 1時) (レス) @page8 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんの姉貴的存在のご友人 - 最高(^^ω)輸血パックをください、、、、、 (2023年1月20日 22時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
Spring(プロフ) - 雅さん>>素敵なコメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!綾部くんと食満先輩かっこいいですよね……!☺️❤これからも沢山出していきたいと考えていますのでどうぞこの作品をよろしくお願いします☺️ (2022年9月1日 21時) (レス) @page40 id: bb9c13b2cc (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 私の推しキャラは、綾部喜八郎君と食満留三郎先輩ですね…😅💓他の上級生のキャラも良い☺️✨👍いちばんの中では、綾部喜八郎君ですね…😭(泣き恥) (2022年9月1日 20時) (レス) id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - コメント失礼します。Springさんが作成した忍たまの小説、読んだら面白くて、見入ってしまいました(笑)続きが気になるぐらい😅 (2022年9月1日 20時) (レス) @page17 id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Spring | 作成日時:2022年8月30日 5時