第19話 ページ21
Aside
しばらくすると定食が出てきて、とても美味しそうで思わず目を輝かせてしまった。
その光景を見ていたであろう留三郎くんが少し目を細めて微笑んでいたのを見て、少し恥ずかしくなった。
顔を下げると優しく頭に手を置かれて撫でられてしまい、子供扱いされたようでムッと顔を上げれば、ゆっくりと手を離してくれた。
少し安心して定食を持つと、留三郎くんも隣に置いてあった定食を持ち、席を探すようにする。
留三郎「席どこか空いてないか……」
?「食満先輩、事務員さん、2席空いてますので、よろしければこちらどうぞ〜!」
と声が聞こえ、少し声が聞こえた方に目線をやると、ふわふわの黒髪でまつ毛が長い男の子、久々知兵助さんの声だった。他にも5年生が勢揃いで食べており、仲が良いんだなと思った。
留三郎「おぉ、ならそっちで食べさせてもらおう。ありがとな兵助」
と言い、席の方に歩いていくので、俺もそれに着いていく。
お互い1人分の席を空けてくれて、留三郎くんと向かい合うように座る。
隣には毛先が束になった特徴的な髪型をした尾浜勘右衛門さんが座っており、少し頭を下げてお礼を言うと、
勘右衛門「いえいえ、この時間は人が多いので席見つけるの大変ですよね」
と優しく微笑んでくれた。少し安心しつつも手を合わせてご飯を食べ進めると、あまりの美味しさにびっくりしてしまい、目を丸くしながら口元に手を当てて目を輝かせてしまった。
その光景を見ていたであろう5年生と留三郎くんが少し驚いた顔をしていた。
『す……すみません……あまりにも美味しくてつい……』
と恥ずかしげに言うと、留三郎くんや5年生は固まっており、少し申し訳なかった。
留三郎/5年生「(ご飯を驚いて美味しそうに食べてるの可愛いな……)」
『あの……』と声をかけると、ハッとした様な顔になって各々食べ進めていた。
そんなに変な顔をしていたのだろうか……と少し不安になりつつも食べ進めていくと、不破雷蔵さん……?いや……鉢屋三郎さん……??かどちらかが話しかけてくれた。
?「あの、泥だらけですけど……何かあったんでしょうか……大丈夫ですか……?」
?「雷蔵……迷いながら聞くのはよせ……困惑させてるだろう」
?「そういえば確かに泥だらけですね、怪我はなさそうには見えますが……」
と、温厚で優しそうな色素薄めの茶色髪の男と、その温厚そうな人に似ている男と、前髪が跳ねている灰色髪の男が話しかけてくれた。
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スイちゃんのご友人のご友人 - ドゾッ【輸血】三c⌒っ.ω.)っ シューッ (2023年2月2日 1時) (レス) @page8 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんの姉貴的存在のご友人 - 最高(^^ω)輸血パックをください、、、、、 (2023年1月20日 22時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
Spring(プロフ) - 雅さん>>素敵なコメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!綾部くんと食満先輩かっこいいですよね……!☺️❤これからも沢山出していきたいと考えていますのでどうぞこの作品をよろしくお願いします☺️ (2022年9月1日 21時) (レス) @page40 id: bb9c13b2cc (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 私の推しキャラは、綾部喜八郎君と食満留三郎先輩ですね…😅💓他の上級生のキャラも良い☺️✨👍いちばんの中では、綾部喜八郎君ですね…😭(泣き恥) (2022年9月1日 20時) (レス) id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - コメント失礼します。Springさんが作成した忍たまの小説、読んだら面白くて、見入ってしまいました(笑)続きが気になるぐらい😅 (2022年9月1日 20時) (レス) @page17 id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Spring | 作成日時:2022年8月30日 5時