死柄木弔の妹 season4【ヒロアカ】 (ページ33)

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「爆豪！次来るぞ！」

「わぁってる！！」

勝己が次々と爆破していくけど、そろそろ彼も限界のはず。

そう思ったのは私だけじゃなくて、出久が今度は迫る天井に蹴りを入れた。

「出久！！」

氷から落ちる出久を捕縛布で拾って足場に戻す。

このバカたちやっぱ無理しやがる…！

そして勝己が今度は爆破を連打して天井に穴をあけた。

「…っ！」

その際瓦礫が私の顔に当たって少しだけ痛んだけど、直ぐに修復を施す。

とりあえず今は私の修復をうしなうわけにはいかない。

そう思って私は天井を見据える。

そして4個目の天井を破壊した時、水の勢いが一気に衰えた。

「…ここまでか…！」

上から降ってくる瓦礫にぶつかりながらも修復を施そうと構えた。

勝己の元に迫る大きな瓦礫を見るまでは。

「勝己！！」

修復を失っちゃいけないとかそんなことを考えている場合じゃなかった。

私はヒーローになるんだ。どんな人でも助けられるようなヒーローに。

その“どんな人”の中には当然ヒーローも入っている。

だから、勝己を瓦礫の下敷きにさせる訳にはいかないんだ。

捕縛布よりも扱い慣れたワイヤーガンを彼にむかってぶっぱなす。

そしてすぐにそれを手繰り寄せ、私が勝己の元へ進んだ。

そして…

「…っ！！」

勝己を瓦礫から守ろうと彼に覆いかぶさった。

「…Aっ！！てめっ、まさか…！！」

自損覚悟のレスキュー、だなんてちょっとおかしいよね。