1話『甘い笑顔』(中) ページ4
ワープしたその先はステージ。この瞬間から味方チームと相手チームに分かれる。
レイ｢うわっ…相手チームにチャージャー1人か。こっち射程負けしてるな｣
相手には1人、髪が短いガールのイカがチャージャーを構えている。
レイ｢ま、パブロには負けるが機動力はこっちの方が上手だ！｣
スタートの合図と共に8匹のイカが一斉に飛び出す。
このルールはいわゆる陣取り。倒された場合リスポーン地(ワープしてきた所)に戻ってくる。
生憎そのステージは縦長で障害物が多い。チャージャーがいるチームは有利に出る。
レイ｢ローラーが比較的に多いから前線は任せて、俺は後で出るか｣
レイは他のメンバーが塗り残した所を丁寧に塗っていく。
するとリスポーン地点からローラーが1人出てきた。
A｢あのチャージャー、早くも車に登ってやがる…そこのスピナー！人数で勝つぞ！｣
レイ｢え、あ、おう｣
1人のローラーに引き連れられ、ステージの真ん中(高台代わりの車が前後に動いている場所)に来た。
レイ｢真ん中の道に2人。高台にチャージャー1…｣
A｢俺1人じゃ到底叶わねえ。今のチーム編成じゃお前が1番射程が長いからチャージャー頼む｣
レイ｢俺なのか…？｣
A｢早く行け！このままだとリスキルばっかされんぞ！｣
レイ｢…分かった｣
俺は下にいる2人の敵をローラー達に任せ、高台に急いだ。
？｢あ、スピナーだ！｣
上から声が聞こえた。チャージャーに気付かれたようだ。
レイ｢やばい、ちょっと無理かも｣
足元を塗っていくうちに上からと後ろから視線を感じた。
レイ｢後ろは倒せる…！｣
溜めたインクを一気に後ろから来ていた的にぶっぱなす。
1人はレイが倒し、もう1人はさっきのローラーと相打ちになった。
少しの間はチャージャーと1対1。
近くのコンテナに身を隠して、いざ外に出る。
？｢1枚！｣
出た途端、チャージャーから出たレーザーがレイの額に当てられた。
レイ｢えっ？｣
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作者名：こっこ@amuse | 作成日時：2019年6月17日 7時
