6話『1つの屋根の下』(下) ページ21
荷物をまとめたレイは、最後に残しておいた、ハイカラスクエアでは使えないパーマネント･パブロを手に持った。
レイ｢こいつは捨てようとしても捨てきれない｣
そうレイは言いながら。
レイは歩いて約10分、新しい家に着いた。
リトとミカが先に来ているのか、鍵が開いている。
速やかに入り、話し声が聞こえるリビングに足を踏み入れた。
リト｢あ、レイくん！｣
ミカ｢おはよー！｣
レイ｢おはよう、荷物もう終わったのか？｣
ミカ｢終わってない！｣
レイ｢終わってないのか…｣
ミカ｢部屋割りしてなかったからねー！｣
レイ｢部屋割り？｣
リト｢2階に結構部屋があるんだよね！どこの部屋に誰が入るかまだ決めてなかったから…笑｣
レイ｢あー…そういやあったな｣
ミカ｢だから今から2階に行こー！｣
3人は2階に上がった。そこには4つの部屋の扉と手前に置かれた二人分の荷物があった。
ミカ｢ここにしたいとか、ありますー？｣
リト｢特にはないなー…｣
レイ｢俺もないな｣
ミカ｢じゃああたしここー！｣
ミカは1番階段から近い部屋にした。
レイ｢リト、どうする？｣
リト｢じゃあ隣で！｣
レイ｢俺はリトの隣で｣
階段から、ミカ、リト、レイの順で部屋割りが決定した。
ミカ｢じゃあ荷物整理し終わったらのんびりした後にナワバリしようよ！｣
それぞれの部屋に入ると、皆荷物を部屋に出し始めた。
レイはリュックから色々なものを出した。
ブキは専用の飾り棚に飾った。
最後に、机の上に以前のチーム[Scarlet]のメンバーが写った写真を丁寧に置いた。
1つ屋根の下。
3人はこれから悲しい現実を迎えることになる。
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作者名：こっこ@amuse | 作成日時：2019年6月17日 7時
