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貴「はぁー」




今日もすごく疲れたな...




あれから一旦本部に戻って、クリスに報告してから家に帰った。




今は、自室のソファーのうえだ。




血のついたワイシャツを脱いでシャワールームに向かう。




貴「わ、結構ついちゃったな...」




白のワイシャツのほとんどが赤黒く染まっていた。




貴「もう捨てよう」




新しく買わないとな。そう考えるとまた、ため息がでた。









 




下半身に薄いタオルをまいて、定位置のソファーに座る。




そしてテレビをつける。




でも流れているのは普通のニュースじゃない。




『本日モスクワで取引中のヴォリスキーファミリー、ヴォリスキーアレク ヴォリスキーツァギール...が殺害されました。そこにはニキフォロフファミリーやブリュハノフファミリーがいたそうです。被害者は刃物で刺されており、まだ犯人の手がかりは見つかっていません。』




これはいわゆる『裏』番組というやつだ。




俺達スパイ組織はこの速報で状況を把握している。




まあ、調べようと思えば簡単だけど。




『続いては今有名なニキフォロフファミリーについての速報です』




貴「ニキフォロフ、ファミリー...ヴィクトル、か」




彼の名前をそっと呟く




ブーブー、ブーブー




貴「っ」




当然、スマホがバイブした。




宛名をみるとクリスからだった。




見てみると、明日は仕事がないからゆっくりしろ、という内容だった。




了解、と送ってそのままベッドに向かう。




ふかふかのマットにたおれこむと、すぐに眠気が襲ってきた。




貴(久しぶりの休みか、買い物でも行こうかな)




6:00にアラームをセットして目をとじた。

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作者名:サカ。 | 作成日時:2017年3月23日 7時

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