Log59 シロエside ページ11
〈エルダー・テイル〉においてはどのメイン職業でもそうなのだが、なかなか一筋縄ではいかないように設計されている。
それが【奥深い】部分でもあるから仕方ないが、トウヤとミノリの双子は、そんな事とはお構いなしに純粋にゲームを楽しんでいるようだった。
僕は二人にせがまれて、アキバの街近郊の様々なゾーンを案内したし、買い物にも付き合って、色んな質問にも答えた。
シロエ「もうちょっと良い装備とかあげようか?」
と尋ねたことがある。
良い装備とは云ってもレベル10程度のものであれば、僕はいくつでも手に入れることが出来たし、簡単にマーケットで購入することもできた。
トウヤ「えー。
要らないよ。
だってわざわざゲームやってるんだよ?
一番面白いところは集めるところなんだから、貰っちゃったら、遊んでるだけ損だよ〜。」
と云って断った。
ミノリ「ごめんなさい、ごめんなさい。
トウヤが生意気を云って本当に済みません。
でもシロエさんには本当に良くしてもらっちゃってますからっ。」
と何度も頭を下げた。
そんな二人だから、僕も安心をして[
僕を便利な古株プレイヤーとして扱わない双子と遊ぶのは、楽しい経験だった。
そしてそれは[あの日]の〈
★☆★
2018.02.02
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作者名:豆乳ココア | 作成日時:2018年1月30日 0時