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Log419 マリエールside ページ6
マリエール「どないしよう。
うちこんなところで暮らすんかぁ？」
私は思わず情けない声を上げる。
これはこれで相当に困ってしまう。
ヘンリエッタ「執務室は一部屋だけど、仕切りを置いて使うのがよいと思いますわ。
ついたてと観葉植物ね。」
ヘンリエッタは手元のノートに必要なアイテムを次々と書き込んで行く。
云われてみればその通りで、この広さの執務室であれば、応接コーナーを作ることも十分に可能だろう。
三部屋に分割して使えば、奥まった辺りに自分の寝床も作れるのではないか、と私は思う。
マリエール「色々物いりになるやんねー。」
ヘンリエッタ「そうですわね。
……でもそれは多分良いことですわ。」
ヘンリエッタはノートに視線を落としたまま、かすかに笑う。
その綺麗な笑みに、私は自分と同じ事を感じていてくれていたのだと嬉しくなる。
マリエール「うちはヘンリエッタのこと、愛してるでぇっ。」
その気持ちを表すために思いっきり抱きしめる私。
ヘンリエッタ「今の会話の流れでどうしてそうなるんですか！？
マリエはもうっ！」
ヘンリエッタは目を白黒とさせて抵抗する。
おまけに、それが新人に見つかって「し、失礼しましたデスっ！」などとなってしまうから、コロコロと笑いながらも私が部屋の整理を終える頃にはすっかりと疲れ果ててしまった。
☆★☆
2019/11/11
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作者名：豆乳ココア | 作成日時：2019年11月9日 1時
