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それはシロエからすれば推し量るしかないものだったが、その決死の覚悟だけは伝わってくる気がした。
一緒に遊んだ〈エルダー・テイル〉がまだゲームだった最後の一週間。
そのわずかな間の、どんな言葉に、二人が想いを寄せてくれているのかシロエには判らないのだろう。
そんな風に自分が誰かにとっての道しるべになった経験など無かったのだ。
もちろん。
私も同じだけど…。
だから二人の願いに言葉を失ってしまい、ろくな返事も出来ないでいる。
そんなシロエを見ていた私は、シロエに問う。
A『さぁ。
シロエ、どうするの？
ぼんやりしている暇はないわよ。
貴方はギルマスなんだから。
二人の意思に答えなきゃね。』
ギルマス。
ギルドマスター。
ギルドのリーダー。
そう。
それが貴方の役目。
私も今まで言わなかった言葉をシロエに伝える。
シロエが迷ったときはシロエの補佐役。
サブリーダーの私の役目。
何故かシロエに任命された私。
本来なら班長辺りが適任なのだけど…何故かシロエは私を任命した。
なら…私は私のできる事で貴方を助けるわ。
★☆★
2019/11/14
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作者名：豆乳ココア | 作成日時：2019年11月9日 1時
