【銀魂】大恋愛【沖田総悟】 (ページ10)

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願うはラブ&ピースページ10

時々目の前の男が何を考えているのか分からなくなることがある。

それこそ私は武州組ではないけれど、真選組として他の隊士よりは長くコイツと一緒にやってきたという自負はあるし場数も踏んでいるはずだ。最近は一番隊副隊長に任命されて、戦場(仕事場)でも背中を任せてくれるようになったかなと感じる時もある。

それでもこのポーカーフェイスの裏側は読みきれない。まあ多分、これはただの私の自惚れから勝手に心を開いてくれると思っているだけなのだと思う。

現に私の胸と下の穴をまさぐっているコイツの顔は無表情。ノータッチ、ノーリアクション。たまに生気のない蘇芳色の眼でこっちを見てくるだけ。分からせようとする気が見られない。そして私にはこの時、こうゆうことをしている時の総悟の本心が一番わからない。

暗い倉庫に二人の吐息が交ざり合ってどれくらい経っただろうか。もう何回目か分からないキスに酔いしれて、何回目か分からない快楽の波に溺れている。

粛清後(お仕事終わり)の総悟と私は毎回現場の喧騒や後始末、土方さんの怒号から逃げ出してこの倉庫でそーゆー事をいたしている。誰にもいってはいないけど土方さん辺りは薄々勘づいていると思う。そして、次の日の朝稽古に遅刻する私達を追求せずに叱るだけなのは土方さんなりの優しさなのだろう。少なくとも私はそう思っている。

だから私達はそんな優しさに甘えて、今日も人肌とぬくもりを求めるのだ。