A組女子が好きすぎる ページ9
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「何時間ぐらいあると思う？」
『え〜、1時間半？とか？てか何すんの？』
「わかんない…うええ、補習やだよ〜！！」
芦戸もAも、隣同士の自分の布団でゴロゴロ。
峰田の風呂での事件の後、彼女たちは彼を相澤へと引き渡して処罰を彼に任せていた。
そして現在自由時間。就寝までまだ時間はあるので、それぞれの時間を過ごしている。
確か男子たちは明日の肉じゃがの中身を争うって言ってた気がする、とAはぼんやり考え、そしてゴロリと布団に仰向けに寝っ転がった。
お茶子はストレッチ、梅雨ちゃんはそのお手伝い。八百万は荷物整理、耳郎は窓際で休んでいて葉隠は同じように布団でゴロゴロ(してると思う)。
この2人だけなぜこんなに憂鬱そうなのかというと、この後補修という忘れかけていた地獄があるからである。
相澤によると“学校のよりもきつい“とのこと。自ら進んで地獄に飛び込んでいくのだ、憂鬱以外の何物でもない。
Aがため息をついた時、“ぎゃああーーっ“という断切魔のような悲鳴が聞こえてきた。
「…ん？今なんか聞こえた？」
「男子の声っぽかったけど」
「あ〜、ご飯の時揉めてたもんね！B組と」
『揉めてたっていうかお肉の取り合いだよ』
「男ってアホだよな…あ、でもさっきの峰田の声ぽかったかも」
“峰田“という単語に、芦戸はムクっと起き上がった。
「お仕置きでもされてんのかな？されちゃえばいいんだ！！」
「ほんまやね！」
「一度痛い目に遭わないと分からないかもしれませんね」
「もっと深く刺しときゃよかった」
「もっと酸の濃度濃くしとければよかった〜！」
まだまだ収まりそうにない怒りをあらわにする5人とは少しだけ違う反応を見せるのは、梅雨ちゃんとA。
『それして変わるかなぁ、多分全っ然変わんないと思うけど』
「そうね。今までだって痛い目に遭ったけど、相変わらずだったもの」
「それは…そうかも…」
『ほんっとやじゃない？どうにかなんないかな』
眉を顰めて怒っているAは、その怒りに任せてテーブルのほうに行き置いてあったお菓子を口に放り込む。
『だって今日はB組までターゲットで…ほんと良くないと思う！』
「そうですわね…同じA組として恥ずかしい…」
皆が脳内に峰田を思い浮かべているとき。
3回のドアのノックの音の後に、“ちょっといいかな“という声がした。
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なんなん(プロフ) - 野菜さん» ありがとうございます＞＜！！！ (2021年9月12日 22時) (
レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
野菜 - 主人公の段々強くなって行く姿が良い！！ (2021年9月12日 17時) (レス) id: 0ac70a73d6 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！励みになります◎ (2021年9月9日 23時) (レス) id: 03513d5678 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 1、2、3と読ませて頂きました！お話がいい感じに原作に沿っていてめちゃくちゃ好きです…！！お話の更新毎回楽しみにしてます！ (2021年9月9日 16時) (レス) id: 113c0ba69b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年9月9日 16時
