恋に恋する女の子 ページ13
．
『…私？』
「そう、A」
Aは飲んでいた缶ジュースから口を離して、きょとんとした顔でそう呟いた。
「そんなルックスで何もないわけない。何もなくても掘り出してみせる」
「おお、気合入ってるね〜！」
『褒めてくれてる？』
「褒めてる褒めてる。何かしら見つけてみせる」
謎に燃えている耳郎、それに感化されて燃え始めるA組女子、若干戸惑っているB組女子。
その誰でもないAは、お菓子を口に放り入れながら楽しそうに笑うのだった。
＿＿＿＿＿
まずは、定番の好きなタイプから！と芦戸は気合を入れて。
一斉に注がれる視線に、Aの顔もなぜか緊張し始めた。
「幼稚園の時好きだった子はどんな子？」
『えーー…覚えてないけど…かっこよかったんじゃない？』
「今の好きなタイプは？」
『“かわいい“とか、たくさん褒めてくれて優しい人』
「おお！具体的！！」
耳郎は案外出るじゃん！と歓喜の声をあげて、他の皆も興味を示し始めた。
全てはAから恋バナ要素を引き出すため。そして自分たちがキュンキュンするためだ。
「可愛いは言われ慣れてるんじゃない？」
『うーーん、まあバズっちゃったし…全然自慢とかじゃなくてだけど』
「だよねぇ、うちの母親も言ってた」
『あ、お母様にお礼言っといて…』
何だかB組のあまり話したことのない女子とも、この話題ではスルスルと喋ることができて。
体育祭くらいでしか絡んだことがなかった2組だったが、もうすっかり会話できるようになっていた。
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なんなん(プロフ) - 野菜さん» ありがとうございます＞＜！！！ (2021年9月12日 22時) (
レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
野菜 - 主人公の段々強くなって行く姿が良い！！ (2021年9月12日 17時) (レス) id: 0ac70a73d6 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！励みになります◎ (2021年9月9日 23時) (レス) id: 03513d5678 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 1、2、3と読ませて頂きました！お話がいい感じに原作に沿っていてめちゃくちゃ好きです…！！お話の更新毎回楽しみにしてます！ (2021年9月9日 16時) (レス) id: 113c0ba69b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年9月9日 16時
