検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:77,644 hit

【9】 ページ9






「道の関係でただいま大きく揺れました。大変申し訳ございません。
皆様お怪我はないですか?」

「大丈夫でーす。」

「この先も揺れる可能性があるので、お気をつけてください。」













「…。」

「…。」





何が起きているのか。







今目の前にあるのは




碓氷くんの顔。



その距離、約5cm。






自分の頭の中で何が起きたのかを整理する。




______





碓氷くんがカーテンを閉めるために立ち上がった。
そこでバスが大きく揺れて、碓氷くんはバランスを崩した。
その結果、カーテンを掴めずに空ぶった手は私の後ろにある壁に…




______






「…あ、大丈夫…?」






碓氷くんが先に口を開いた。
そこで金縛りみたいに動かなかった体がやっと動いた。





「う、うん…、碓氷くんこそ大丈夫?」

「うん。大丈夫なんだ、けど…、」





急に顔を真っ赤にして、慌てて手を引っ込めた。




「え、ちょっと待て、今僕…。
うわ待って!?僕変なことしたよね!?」

「え!?変なこと!?」




何か言い始めたと思ったら、早口でまくし立てて両手で顔を覆った。
変なことって…。



「変なことって言うか…、バランス崩して手をここに…?」

「事故だよ今の!ごめんね!?
うわー恥ずかしい…。何が起きたかわかんなくて頭ショートしてた…。」



普段の話し方とは一変、半分絶叫しながら うわぁ〜 と頭を抱えている。



「碓氷くんにも恥ずかしいことってあるんだね。」

「当たり前でしょ!?女の子に壁ドンって…いくら事故とはいえ変態みたいじゃん!」

「そ、そんな泣きそうにならなくても…。」




よっぽど恥ずかしかったみたいで、もう涙目になってる。
碓氷くんマイペースだからいつもみたいに ごめんね〜 とかで終わると思ってたけど…、また可愛いとか思っちゃった。




…さっきから鼓動が早いのはきっとびっくりしたせい。
間近に見る驚いた碓氷くんの顔が脳裏に焼き付いてるのも気の所為。




【10】→←【8】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (174 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
221人がお気に入り
設定タグ:Sou , 歌い手
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

天才科学者(プロフ) - わ〜!キュンキュンしました!!!!(キュン)死ぬかと思いました(笑) (2020年1月23日 18時) (レス) id: 1019316ade (このIDを非表示/違反報告)
sun(プロフ) - あほの子さん» コメントありがとうございます!キュンキュンしてもらえたようで良かったです(^-^)!笑 (2018年8月23日 15時) (レス) id: 2b179db437 (このIDを非表示/違反報告)
あほの子 - 爽くんのほんわか雰囲気があってめっちゃ可愛かったです!!最近ネタ系を見てたのでキュン死くるかとおもいましたwすごく良かったです!!ぜひいぶくんと友達も付き合って欲しい......!!!すごく良かったです!完結おめでとうございます!!! (2018年8月23日 1時) (レス) id: 6cd14c445e (このIDを非表示/違反報告)
sun(プロフ) - 夜話さん» ありがとうございます!私も書いてる身としてそんな感じでした笑 嬉しいです(´ー`*) (2018年8月12日 21時) (レス) id: 2b179db437 (このIDを非表示/違反報告)
夜話 - 一人でニヤニヤしながら見ました。主人公のはずが三者視点から見てしまってました笑 面白かったです! (2018年8月12日 1時) (レス) id: 19f63be987 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:sun | 作成日時:2018年3月18日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。