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気付いてしまったものの、今更飲むのを拒否するのも失礼だよね、ね?
だからさっき爽くんも戸惑っていたのか…。
は、恥ずかしいけど、恥ずかしがると逆に飲みづらいから、えいっ!

飲み口に口を軽く付けて、サイダーを飲んだ。




「…オイシイ。」

「ソレハヨカッタ。」




お互い片言で言って、ペットボトルを返す。



チラッと爽くんの顔を見ると、目が合った。

爽くんは一瞬目を見開いたけど、ほんのり顔を赤くしてへらっと笑った。




「っ、」




なにこれ、今すごくキュンとした。

合宿中の、髪の毛おろして可愛いって言われた時の気持ちと似ている。


鼓動がなんだか速い気がする。
爽くんの顔を見るのが恥ずかしくなって、ぷいっと逸らしてしまう。




「きょ、教室戻ろっか!いぶくんと菜々待たせているし。」

「…だーめ。」




歩き出そうとしたら、爽くんに手首を掴まれた。




「もうちょっと、ここにいよ?」

「…うん。」




振り返って爽くんの目を見たら、もう逸らせない。

首を少しだけ傾けて優しく微笑む爽くんは、なんだかいつもと違って見えた。
断る理由が出てこなくて、空気に飲まれて頷いてしまう。




「明日からもうテストだね。」

「ね、今回は勉強したし、平均ギリギリは回避出来そう?」

「うん、いい点数取れる自信あるよ。
Aのおかげ。ありがとね。」

「私も爽くんと勉強出来て楽しかったよ。」




近くにあったベンチに腰掛けて、なんてことない話をする。
夕方になって、夏だけど涼しい風が時折吹いている。
一口、またカルピスを飲む。




「あと少しでテスト期間から解放されると思うと嬉しいのに、放課後勉強する時間楽しかったからなんか寂しいかも。いつでも話せるけどね。」

「ふふ、そう思ってくれて嬉しい。
…テスト期間お世話になりました。お疲れ様。」




爽くんはそう言って、右手を私の頭の上に優しく置いた。





こんにちは、sunです☀
いきなりなのですが、この小説ももうすぐ終わります(唐突)
長ったらしいと読むのも疲れるかな、というのと、構成的にももう終わりに近付いてるので念の為報告いたしました!
そして新しい小説ももう書き始めている状態です。
番外編も書こうかなとか思ってるんですが、どうですかね…。
もし何かあればコメントしてくださると嬉しいです◎

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天才科学者(プロフ) - わ〜!キュンキュンしました!!!!(キュン)死ぬかと思いました(笑) (2020年1月23日 18時) (レス) id: 1019316ade (このIDを非表示/違反報告)
sun(プロフ) - あほの子さん» コメントありがとうございます!キュンキュンしてもらえたようで良かったです(^-^)!笑 (2018年8月23日 15時) (レス) id: 2b179db437 (このIDを非表示/違反報告)
あほの子 - 爽くんのほんわか雰囲気があってめっちゃ可愛かったです!!最近ネタ系を見てたのでキュン死くるかとおもいましたwすごく良かったです!!ぜひいぶくんと友達も付き合って欲しい......!!!すごく良かったです!完結おめでとうございます!!! (2018年8月23日 1時) (レス) id: 6cd14c445e (このIDを非表示/違反報告)
sun(プロフ) - 夜話さん» ありがとうございます!私も書いてる身としてそんな感じでした笑 嬉しいです(´ー`*) (2018年8月12日 21時) (レス) id: 2b179db437 (このIDを非表示/違反報告)
夜話 - 一人でニヤニヤしながら見ました。主人公のはずが三者視点から見てしまってました笑 面白かったです! (2018年8月12日 1時) (レス) id: 19f63be987 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sun | 作成日時:2018年3月18日 19時

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