03 困る少女 ページ3
瀬名泉。
凛月兄と同じユニットのメンバー。
今は活動休止中らしいがモデルとして活躍していたこともあり人気の高い人物。
「ねぇA〜！さっき瀬名泉さんに声かけられてたよね！？知り合い？」
『…知らない、人違いじゃないかな。』
ルナは私の兄がアイドルだということは知らない。基本私は家族の話をしないし友達を家にもいれない。
「え〜けど瀬名泉さんさ、朔間の妹！って呼んでたよね！？お兄さんの知り合いだったり…！？」
『…あっルナ、HR始まるよ？』
「わっほんとだ！」
ナイスタイミング、チャイム。
ブツブツ言いながらルナは自分の席に着いた。とりあえずこれから言い訳を考えなければいけない。
「はい、席につけー。今日は体育祭について話がある」
担任が来た。この人、話が長いからめんどくさいんだよね。
クラスがザワザワし始めた。「体育祭とかまだまだ先じゃん」とか「リレーのアンカーは誰が走るの？」などのいろいろな声が聞こえる。
「そうそう、クラスリレーのアンカーなんだが…朔間。お前に任せたい」
…はい？
担任の一言で周りが静まり返った。いや、私無理です。吸血鬼なんで。とは言えず他の断り方を考えていた時だった。
「お、朔間がアンカーなら俺らのクラス勝てんじゃね？」
「よろしくね！朔間さん！」
「期待してるよー！」
などの声が聞こえ始めた。そうだよね、なんとなくそんな気はしてた。
「クラスのみんなもこう言ってるわけだし朔間、頼めるか？」
またもや静まり返る教室。
ここで断れば私への信頼度はダダ下がりだ。そうすれば私はクラスに居にくくなる。けど体のためを考えると走るのは無理ではないが厳しい。
…にしてもクラスメイトからの視線が痛い。
『…アンカー引き受けます』
「おー！！」「さすが朔間さん！」などの喜びの声が聞こえる。大袈裟すぎでしょ。
…引き受けちゃった。実は言うと先輩に言われて部活対抗リレーもアンカーなんだよね。
「じゃあHR終わりな！じゃあ一限はここな」
やっと解放された。
めんどくさいし体育祭、休もっかな。そんなことを考えているとルナがやってきた。
「A！！結局アンカー引き受けたんじゃん！さっすが〜」
『逆にあの状況で断る方がすごいよ…』
「まぁAなら引き受けてくれると思ったよ！頑張ってね〜」
『期待しないでね…？』
自分で引き受けておいてなんだけど…
本当、最悪。
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冬乃(プロフ) - よっ！ (2018年8月30日 18時) (
レス) id: db15aabe3a (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 面白い作品で好きです！あと、12話で英智さんのあだ名がエッちゃんじゃなくてセッちゃんになってますよ? (2018年8月19日 21時) (レス) id: 23ae3ada38 (このIDを非表示/違反報告)
リーリエ - とっても面白いです！続き楽しみにしてます♪ (2018年8月15日 17時) (レス) id: e54f7d496b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごあめ | 作成日時：2018年8月2日 0時
