20 朝会で ページ20
＿教室
今日の教室はいつもよりザワザワしていた。
ルナの情報によると体育館で普通科の生徒全員を集めた朝会があるらしい。たぶんそれがこのざわめきの理由。
「廊下に並べー、知ってると思うが朝会だぞー」
来た、クラスの担任。クラスのみんなが面倒くさそうに並び始める。隣のクラスも似たような感じだ。
私のクラスでは「はぁー？」や「ふざけんなー！」などの声が聞こえるが担任は完全に無視。
それにしても教師たちがいつも以上にバタバタ忙しそうなのがなにか気になる。誰かすごい人でも来るのだろうか。
「椅子はまだか？！」
「冷たい水、用意できました！」
「そろそろ来られるぞ〜！急げ！」
相当すごい人が来るらしい。さっきから何回も何回も確認を行っている。
誰だろう…理事長とか？
「ねぇねぇ朔間さん、今日は誰が来るか知ってる？」
話しかけてきたのは後ろに並んでいるクラスメイト。彼女は誰が来るのか知っているのだろうか？
『分からないけどすごい人なんだろうね…』
「すごい人だよ！だって、今日来るのはアイドル科の生徒会長なんだから！」
『…』
足が止まった。
アイドル科の生徒会長は…天祥院英智だ。
私がアイドル科で最も苦手としている人物。
そして…会いたくない人物。
「朔間さん…？」
『ご、ごめんなさい…！気にしないで？』
この感じだとあの人が舞台の上にたって話すんだよね。どうこう考えていると体育館に到着。
思った通り、中はムシムシしていて暑苦しい。扉や窓は全て開いているがそれでも暑い。
しばらくするとざわめきが一段と大きくなるのが分かった。
体育館に入ってきた人物は天祥院英智。後ろには敬人兄と椚先生がいる。3人が入っていたことに気づいた普通科の女子たちは嬉しそうな声を上げている。
「ね？朔間さん、言ったでしょ！？」
『すごいね…』
「だってアイドル科のトップだよ！？朔間さんは興味無い？」
『あ、そんなことは…』
「…ｺﾞﾎﾝ、皆さん静かに。」
舞台の上に上がって話し出したのは校長だ。天祥院英智、敬人兄、椚先生は用意された椅子に座っている。
「…えぇ、今日はアイドル科の生徒会長、天祥院さんから皆さんにお話があるということで来て頂きました。」
またもやザワザワする体育館。話ってなんだろう。わざわざ普通科に来るなんて…それほど重要なことなんだろうか。
「皆さん初めまして。アイドル科の生徒会長、天祥院英智です。」
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冬乃(プロフ) - よっ！ (2018年8月30日 18時) (
レス) id: db15aabe3a (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 面白い作品で好きです！あと、12話で英智さんのあだ名がエッちゃんじゃなくてセッちゃんになってますよ? (2018年8月19日 21時) (レス) id: 23ae3ada38 (このIDを非表示/違反報告)
リーリエ - とっても面白いです！続き楽しみにしてます♪ (2018年8月15日 17時) (レス) id: e54f7d496b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごあめ | 作成日時：2018年8月2日 0時
