無理しすぎないで__izw. ページ20
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彼からの連絡がパッタリ途絶えてから、1週間が経った。
パッタリ途絶えたと言っても、拓司くんに限って浮気なんて絶対しない事は分かってる。
つまり、仕事が忙しすぎて連絡できない時。
もしくは、体調が悪い時。
今回は前者だったらしい。
彼の家を尋ねると、眉間に皺を寄せてパソコンと向き合う姿があった。
『 ちょっと拓司くん… 』
「 あれ、Aの幻覚が見える…俺めっちゃ疲れてんじゃん… 」
そう言って、目頭をきゅっと摘んで険しい顔をしている彼の周りにはカップラーメンのゴミと、エナジードリンクの缶の山。
予想はしていたけど、ここまでとは思わなかった。
『 幻覚じゃないよ、拓司くんちゃんと寝てるの？ 』
「 …本物かよ 」
彼の目の下には、タレント業をしているとは思えないほど酷い隈。
テレビに出てる時は化粧を重ねてるんだろうな、って。
「 1週間まともに寝てない。 」
『 …だろうなと思った。 』
『 ご飯作るから待ってて 』と一言声を掛けてキッチンへ向かうと、「 ん〜 」と適当な返事が返ってきた。
冷蔵庫を開けると、入っているのは綺麗に並んだエナジードリンクの缶と、お酒と、ほんの少しの調味料。
……本当にどうやって生活してたんだこの人。
何もないだろうと思って、食材はたくさん買ってきた。
何も食べてない体に油っこいものを入れるのもなぁ…、疲れてるからなぁ…、とたくさん考えて、作ったものは簡単ではあるけど、オムライス。
私が拓司くんと付き合った時に、一番に作ったのはオムライスだったから、何となくね。
『 拓司くん、できたよ、拓司くん？ 』
「 …ん。 」
肩を揺さぶって名前を呼んでもなかなか立ち上がろうとしない彼。
やっと立ち上がったと思えば、立ち上がった直後に発した言葉は「 仕事行かないと 」だった。
『 もう！！！ 』
彼の手に握られているスマホを無理やり奪い取って画面を点けると、『 パスワードを入力してください 』の文字。
『 拓司くんパスワード何！！ 』
私が突然大声をあげたことに驚いているのか、目を見開いたまま「 ……0923 」と小さく呟いた。
……記念日がパスワードなんかい。
パスワードを入力してスマホのロックを解除すると、JK並に通知の溜まったLINEアイコンの隣に、緑色の電話のマーク。
私はその中から、ある名前を探した。
" ふくらさん "
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アルコン型(プロフ) - こんばんは！いつも楽しく読ませて頂いています（*＾-＾*）最高の作品ばかりで何度も読み返しています。厚かましいとは思いますが、リクエストしても大丈夫でしょうか？(´・ω・｀) (2019年12月29日 22時) (
レス) id: 7d2d99b638 (このIDを非表示/違反報告)
サツラ(プロフ) - Rika1722さん» うわー、嬉しいです（ ; ; ）素敵な夢が見られるような小説が書けていたら幸いです！！ (2019年9月12日 15時) (レス) id: e4eef8aaeb (このIDを非表示/違反報告)
Rika1722(プロフ) - 最高です…。寝る前に読ませていただいています！いい夢が見れる気がして笑 (2019年9月12日 0時) (レス) id: a257df45f5 (このIDを非表示/違反報告)
サツラ(プロフ) - まっちゃさん» 嬉しいです(>_<)ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年9月8日 23時) (レス) id: e4eef8aaeb (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 短編集も最高ですっ！これからも楽しみにしてます(^^) (2019年9月6日 21時) (レス) id: 6d7b57be72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サツラ | 作成日時：2019年9月5日 22時
