君だけのプリンスですから__mzkm. ページ15
( mizukami side. )
『 神は不平等だ… 』
「 なんで、何いきなり。 」
テレビに映る僕を見ながら、隣にいる本物の僕に彼女はそう呟いた。
正直、僕の前で見るのやめて欲しいんだけど。
でも、それを前Aに伝えたら、『 大将の水上颯が好きなの！ 』って、頑なに折れなかったから。
『 だってだよ？颯はさ、顔もかっこいいじゃん？頭もいいじゃん？優しいじゃん？だから、完璧な人間だなって。 』
Aは、ゆっくりと指を一本一本折って、僕の長所を上げていった。
「 この世に完璧な人間なんていないよ。 」
『 完璧はいなくても、完璧に限りなく近い人間はいるじゃん！ 』
「 まぁ確かに。 」
『 だからさぁ、颯の彼女が私でもいいのかなって思う。 』
「 またそれ？ 」
『 だって不安になるじゃん、あの水上颯だよ？医学部のプリンスの、あの水上颯だよ？ 』
「 僕がAがいいって言ってるんだからそれでいいじゃん、何がダメなの？ 」
『 そうだけどさぁ……。 』
Aは時々、というか、毎週水曜日に
こんな不安を僕に訴えてくる。
不安になる事なんて何もないのに。
僕は、かなり彼女の事が好きだ。
少なくとも、楽屋で彼女からのLINEを返している時、鶴崎に「 何スマホ見てニヤけてんの、気持ち悪 」と言われるほどには。
「 僕はいい感じに平等になってると思うけどなぁ。 」
『 なんで？ 』
「 だってさ、こんなに何億人もいる中でAと出会えたって奇跡じゃない？ 」
『 何その王子様みたいな台詞…… 』
「 まぁ………プリンスですから。 」
" Aだけのね " と耳元で囁いて、すくい上げるようにキスをすれば、顔を真っ赤にして君は照れるからやめられないんだよね。
『 もう……颯なんて嫌い。 』
「 はいはい、僕は大好きだよ。 」
『 ……なっ！ 』
こんなバカップルの、水曜日のお話。
・
ほんの少しの後悔と__izw.→←優良物件、空いてます__fkr.
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アルコン型(プロフ) - こんばんは！いつも楽しく読ませて頂いています（*＾-＾*）最高の作品ばかりで何度も読み返しています。厚かましいとは思いますが、リクエストしても大丈夫でしょうか？(´・ω・｀) (2019年12月29日 22時) (
レス) id: 7d2d99b638 (このIDを非表示/違反報告)
サツラ(プロフ) - Rika1722さん» うわー、嬉しいです（ ; ; ）素敵な夢が見られるような小説が書けていたら幸いです！！ (2019年9月12日 15時) (レス) id: e4eef8aaeb (このIDを非表示/違反報告)
Rika1722(プロフ) - 最高です…。寝る前に読ませていただいています！いい夢が見れる気がして笑 (2019年9月12日 0時) (レス) id: a257df45f5 (このIDを非表示/違反報告)
サツラ(プロフ) - まっちゃさん» 嬉しいです(>_<)ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年9月8日 23時) (レス) id: e4eef8aaeb (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 短編集も最高ですっ！これからも楽しみにしてます(^^) (2019年9月6日 21時) (レス) id: 6d7b57be72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サツラ | 作成日時：2019年9月5日 22時
