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( izawa side. )
今日は運悪く、いつも引っかからない信号に何度も引っかかって、心なしかイライラしていた。
夜の街はいやらしいピンクのネオン街だったり、酔っぱらいが電柱にもたれて寝ていたり、なんとも言えない風景だった。
こんな所にAがきてるのか。
「 ……えっと。 」
Aの友達に教えてもらった店の名前を探すために少しだけスピードを緩めて車を走らせると、それらしき暖簾が見えた。
暖簾をくぐって中に入ると、「 いらっしゃい 」という男性の声やら、多分女子会らしきグループが目に入ったりもしたけど、なによりも一番見たくなかった光景が目に入った。
「 Aさん、このあと空いてます？ 」
『 えぇ、空いてない、拓司くんが来るの。 』
「 いいじゃないですか、ちょっとだけ、ね？ 」
Aが、見知らぬ男に手を引いて言い寄られている。
『 ダメだって〜 』ってAは抵抗しているけど、お酒が入って力が入れられないのか、男のされるがままになっていた。
「 じゃあ、連絡先だけでも！ 」
『 連絡先〜？ 』
そう言って、Aがポケットからスマホを出した時、我慢の限界というものが来た。
「 A、本当に可愛いですよね〜 」
「 …えっ、誰… 」
『 あっ、拓司くんだ！ 』
「 えっ……拓司くんって… 」
「 そう、Aの彼氏の拓司くんです。 」
Aに言い寄っていた男に笑顔を向けると、男の顔からサッと血の気が引いた。
「 で？連絡先だっけ？ 」
「 …あっ、いや、大丈夫っす……。 」
「 そう？いいの？ 」
「 …はい。 」
「 …ふーん？君さ、Aが可愛いのは本当に分かるよ、まじ可愛いよね。でも、彼氏いる子に手出すのはちょっと違うんじゃない？ 」
そう言うと、「 …すみません 」と一言謝って、五千円札を机に置いてそそくさと帰っていった。
「 …Aも、あれほど飲みすぎちゃダメって言ったでしょ。 」
『 …ごめんなさい。 』
少し叱ると、Aはしょぼん…という顔をした。
可愛かったからいいけど。
「 A本当に可愛いんだから、気をつけないと。 」
『 ……うん。 』
そう返事をした彼女は安心したのか、俺の手の中で眠ってしまった。
本当に、天然で無防備な彼女って手がかかるなぁって思ったけど、そういう所も愛おしいからアリってことで。
優良物件、空いてます__fkr.→←ほろ酔い彼女と伊沢タクシー__izw.
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アルコン型(プロフ) - こんばんは！いつも楽しく読ませて頂いています（*＾-＾*）最高の作品ばかりで何度も読み返しています。厚かましいとは思いますが、リクエストしても大丈夫でしょうか？(´・ω・｀) (2019年12月29日 22時) (
レス) id: 7d2d99b638 (このIDを非表示/違反報告)
サツラ(プロフ) - Rika1722さん» うわー、嬉しいです（ ; ; ）素敵な夢が見られるような小説が書けていたら幸いです！！ (2019年9月12日 15時) (レス) id: e4eef8aaeb (このIDを非表示/違反報告)
Rika1722(プロフ) - 最高です…。寝る前に読ませていただいています！いい夢が見れる気がして笑 (2019年9月12日 0時) (レス) id: a257df45f5 (このIDを非表示/違反報告)
サツラ(プロフ) - まっちゃさん» 嬉しいです(>_<)ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年9月8日 23時) (レス) id: e4eef8aaeb (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 短編集も最高ですっ！これからも楽しみにしてます(^^) (2019年9月6日 21時) (レス) id: 6d7b57be72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サツラ | 作成日時：2019年9月5日 22時
