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夕焼けが差し込む教室内。
日直の私とエースは机を挟んで向かい合わせに座り、日誌を書いていた。
といっても書いているのはほとんど私で、エースは見ているだけ。
『……でした、と。こんな感じでいいかな』
「いいんじゃね。あとは明日のカリキュラム書けば終わりでしょ」
『えーと、明日のカリキュラムは……』
黒板の横にあるカリキュラム表を確認しながら書いていく。
この世界の文字も最初は解読するのが大変だったけど、今ではもう慣れてきた。
ん……？
強い視線を感じ、カリキュラム表に向けていた視線をエースに向ける。
目が合ったエースは頬杖をついたまま、どこか落ち着きのない様子で私を見ていた。
『エース？』
エースの名前を呼べば彼はビクッと身体を揺らして机に足をぶつけていた。
どうしたんだろ。
『私の顔に何かついてる？』
「あー、いやついてるっていうか……うん。……なあ、監督生って好きな奴いんの？」
『どしたの急に』
ドクン。
どこか歯切れの悪いエースから突然好きな人がいるのか、と聞かれて思わず胸が大きく鼓動した。
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年8月3日 13時
