その恋は甘いハート (ページ11)

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夕焼けの差し込む教室で自分の気持ちを伝えたあの日から数日。

「なあ、次の休みここに行かね？ Aが喜びそうって思ってチェックしといたんだよね」

談話室のソファーに座る私の横にはエースがいた。
気持ちを伝える前までは少しだけ開いていた距離も、今では隙間なく塞がっている。
楽しそうにピッタリと寄り添って雑誌を見せてくるエースに私も心が踊る。

『このカフェいいね』

「んじゃ、昼はこのカフェで決定な。夕方までには帰んないといけねーし、それまでどこ行くか決めようぜ。他のページもチェックしといたから見てみてよ」

『ん、わかった』

エースに渡された雑誌を捲る。
ページの上部には私と行きたいと思ってくれたんだろう、折り曲げられた跡がある。
それが嬉しくて私は雑誌に目を通していく。

『このスポーツショップとかどう？エースこの前バッシュ壊れたって言ってなかった？』

「…………」

目についたスポーツショップのページをエースに見せる。
けど、エースは雑誌ではなくて、私の太もものあたりをジーッと見つめてた。

『何で足見てるの？』

「A……スカート短すぎじゃね？」

『え？スカート？』

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